頭にラーメン鉢を乗せた不思議な女の子ガラタキと、ラーメン好きの女の子メンマが、毎回、愛しのラーメンをめぐり不思議な物語が展開。第一話では、打ち合わせ先の近くにあるつけ麺屋に通うはずが、仕事が長引きタイムアウト。仕方なく別の食事にしようと思っていると、ガラタキが「ウラのつけ麺屋」に行こうと誘う。そこには一体──『テラ麺』第一話──
毎回、ラーメンをめぐり二人の女性が織りなすSFチックな物語が展開する作品『テラ麺』。これまでにないラーメンとSFをかけ合わせた“グルメSF”とも言うべき作品は、一部の読者から熱烈な支持を受け、単行本も2巻まで刊行されている。
作者は、漫画家とイラストレーターの顔を持つ、白井慶太さん(@keityo99)。この独自性ある作品はどのような思いから生まれたのか。作者に聞いた。
「日常」と「不思議」を中心に描く
ホームページやアプリのデザイナーとして仕事をしていた白井さんは、会社員時代から漫画制作を開始。退職後も、LINEマンガやマンガボックス、ニコニコ静画などに作品を発表する中で、メディアから声が掛かり、漫画家の道へ進んだ。
「退職後は、色々なアルバイトをやりました。警備員に、品出しのバイト。ココナラやランサーズに登録して、漫画やイラストを描くことも。そんなときに、『笑うメディア クレイジー』さんから声が掛かり、約半年間、『街角イジゲン』という作品を連載しました」
その後、白井さんは「日常」と「不思議」をテーマに創作に乗り出す。今回、取り上げた『テラ麺』も、そんなテーマの中から生まれた作品だった。
「1話完結のショートストーリーの中で、日常生活に不思議な出来事が関わってきます。主人公といろんなラーメンやキャラクターとの絡みを楽しんでもらえたら嬉しいです」
こうした「グルメSF」という特殊なジャンルを描いた白井さんは、今後どのような作品を描くのか。
「目標は、質を落とさずもっと作業が早くなるようにして、長く連載を続けられるようになりたいです。 そのために健康的に生活すること。 テーマは、今後も『日常』と『不思議』の話を中心にもっとおもしろく描けるよう考えていきます」
日常と不思議をどのような切り口とテーマで表現するのか。これからの活動も楽しみでならない。
<白井慶太さんInformation>
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