人気女子プロレスラーの安納サオリ(32)が18日、都内でファースト写真集「unknown」(東京ニュース通信社)の発売記念イベントを行った。サイン入り写真集の手渡し、ツーショットチェキ撮影、私物プレゼントなどの企画に約200人が参加。「プロレスファンの方はもちろん、女性やプロレスをよく分からないという方まで。皆さんに笑顔で話しかけてもらえたのが、ほほ笑ましくてうれしかった」と喜んだ。
ストライプ柄のノースリーブシャツに紺のロングスカートという普段着っぽいカジュアルな装いで登場。コロナ禍もあって対面イベントは久々というが、約4時間の長丁場を完走した。プロレスデビュー日と同じ5月31日に発売された写真集を「どのページにも私がいるのは気恥ずかしいです。でもページをめくるごとに、いろんな私の表情があり、それを皆さんに見ていただけたことは、本当に私にとって宝物の一冊になりました」と、満足そうに見つめた。
撮影は千葉・富津、山梨・河口湖で今年3月に行われた。「プロレスラーで元気なので、休憩なしでどんどんいきましょうと撮影を進めたら、スタッフの皆さんが疲れてしまいました」と豪快に笑った。
「禁断のデート」というテーマで、艶やかなランジェリーから一糸まとわぬ姿まで、魅惑的な肉体美を解放。持ち味の明るい笑顔、キュートなすっぴんも収められ、タイトル通り、これまで知られていない魅力が詰まった作品に仕上がった。「普段着ることがないので」という、和室で浴衣を崩したカットをお気に入りに挙げた。
昨年末にオファーを受けたとき、気恥ずかしさから断ることも頭に浮かんだ。「でも撮られること、見ていただくことは好きで、プロレスラーとして鍛えた体を見せる一冊にしたいと思いました。そのためにも、リングで活躍することが、写真集を広めることになると思って戦ってきました」。今年4月に人気団体のスターダムに参戦し、6人タッグのアーティスト・オブ・スターダム王座を戴冠するなど、プロレスとの相乗効果につなげてみせた。
プロレスラーとしての意識が強いだけに、撮影用にダイエット等のボディメイクは行わなかった。美肌ケアは念入りに行ったが、ありのままの肉体美を披露。下腹部のV字型のラインが浮かぶ腹筋に自信があるといい、「自分でも気付かなかった他の体の部分を、とても褒めてもらいました。写真集を見たら分かると思いますよ」と、いたずらっぽい笑顔で付け加えた。
「私がプロレスラーでなかったらできなかった仕事。改めてプロレスラーになって良かったと思いました。写真集がきっかけで私のプロレスを知ってもらうのも、プロレスを知って写真集を買ってもらうのも、どちらもうれしい。安納サオリをもっと高めたい」
写真集は早くも重版が決定し、好スタートを切った。スターダムでは6人タッグ王座を失ったものの、7・2横浜武道館大会では同期の〝妖精〟なつぽいとの一騎打ちが控える。「この写真集も、リングで新しいステップに踏み出したのも、安納サオリが輝くためでした。もっともっと輝いていけるよう、リングの上はもちろん、他のお仕事でも戦っていきます」。〝絶対不屈彼女〟のニックネーム通り、さらなる前進への覚悟を口にした。