人気ゲーム「エースコンバット」シリーズのブランドディレクター・河野一聡氏(55)が2日、自身のSNSを更新し、音速超えを体験したことを明かした。旧ソ連製の戦闘機・MiG―21の画像を掲載し、同機に搭乗したことを告白した。
「アメリカでのあるエースコンバット8についてのインタビューで『実際に戦闘機に乗られたことはありますか?』と聞かれ、『残念ながらないです……』と僕が答えた瞬間、側にいたPRチームが『そうか……河野さん戦闘機に乗ったことがないのか、だったら乗せなきゃ!』と始まった企画でした」と事の発端について説明した。恐怖感もありつつ、30年間フライトゲームに携わってきただけに、本物の戦闘機で飛ぶことに「強烈な好奇心」もあったという。
米国フロリダ州タンパで実際に搭乗。コクピット後部座席に体を納めた瞬間の感想は「狭い」だった。「ただでさえ狭いMiG―21を二人乗りにした機体。まさに『空飛ぶ棺桶』という呼び名に違わない圧迫感です」と表現した。
1970年代に生まれた機体に、シンパシーを感じつつ離陸。あっという間に空を駆け上がった。上空では「静寂に満ちた『ただただ何もない空間』に、自分だけが放り出されたように感じ」たという。
慣れてくると、感動と興奮から鼻歌が出るほどだった。パイロットは左右に2回転のロールをサービス。高速旋回では「G」を実感した。
ラストの加速で「速度計の針が、じわじわと、しかし確実に上がり続けます。そして『1』の目盛りを越えた。音速突破。体感で受ける衝撃波のようなものはありませんでした。ただ、ヌルっと」と“決定的瞬間”を振り返った。
「こうして、今年55歳になった僕は、30年間、空に憧れ、エースコンバットを創り続けてきて、そしてついに、本物の戦闘機で音速を超えました」としみじみ。ゲーム開発になぞらえ「今回の『人生初の戦闘機による音速突破』も、僕一人の力ではありません。周囲の力を借り、たくさんの人に支えてもらいながら、ひとつの目標を実現することができました」と感激と感謝をつづった。