クリスティアン・ムンジウ監督が、映画「Fjord」で第79回カンヌ国際映画祭の最高賞パルムドールを受賞し、自身2度目の快挙を達成した。2007年の「4ヶ月、3週と2日」以来の受賞で、史上10人目となる2度受賞監督の仲間入りを果たした。
ムンジウ監督にとって初の英語作品となる「Fjord」は、女優レナーテ・レインスヴェと俳優セバスチャン・スタンが、ノルウェーに移住したルーマニア人の宗教的な夫妻を演じる。子どもへの体罰疑惑を巡り、当局との対立に巻き込まれていく姿を描く。
ムンジウ監督は受賞に際し、「すべての賞は文脈の中にあるものだ。この賞をいただけたのは素晴らしいが、10年や20年後に作品を見返して初めて、その価値が分かるのだと思う」と語った。
次点となるグランプリにはアンドレイ・ズビャギンツェフ監督の「Minotaur」、審査員賞にはバレスカ・グリーゼバッハ監督の「The Dreamed Adventure」が選出された。
監督賞は「La Bola Negra」のハビエル・カルボ&ハビエル・アンブロッシの気鋭の監督コンビと、「Fatherland」のパヴェウ・パヴリコフスキ監督に授与された。
俳優賞はルーカス・ドン監督作「Coward」のヴァランタン・カンパーニュとエマニュエル・マッキア、女優賞は濱口竜介監督作「急に具合が悪くなる」のヴィルジニー・エフィラと岡本多緒がそれぞれ共同受賞となった。