韓国のレコードレーベル「ADOR」が29日、大人気K-POPガールズグループ「NewJeans」のメンバー・ダニエルとの専属契約を解除したことを発表した。
NewJeansに関しては、2024年9月、所属していたADORに対していじめやハラスメント、欺瞞行為があったと主張し、同年11月には契約解除を正式に要求。しかし、韓国雇用労働省はこれらの申し立てを証拠不十分として却下していた。
その後にメンバー5人で緊急記者会見を開き、ADORからの脱退を宣言。契約違反が是正されない場合は契約を解除すると警告したが、ADOR側は「契約を一方的に解除することはできない」として、契約の有効性を確認する訴訟を提起。裁判所は事務所側の主張を認める判決を出した。これらを受け、メンバーのヘリンとヘインは今年11月、レーベルに戻る意思を示した。
この日発表されたADORの公式発表では「専属契約効力確認訴訟の判決確定後、MINJI、HANNI、DANIELLEおよび3名のメンバーのご家族と幾度となく対話を重ねてきました」と話し合いの場を設けていたことを公表。そしてハニに関して「真摯な対話の末、HANNIは裁判所の判決を尊重し、ADORと共に活動していくことを決定しました」と、ヘリン・ヘインに続いて復帰することを表明した。ミンジに関しても「同様にADORと対話を行っており、相互理解を深めるための議論を継続的に続けています」と話し合いを続けることを明言した。
しかしダニエルについては「NewJeansのメンバーおよびADOR所属アーティストとして共に活動を継続することは困難であると判断し、当社は本日、専属契約の解除を通知しました」と知らせ、実質的な脱退を発表した。また「今回の紛争状況を招き、NewJeansの離脱と復帰遅延に重大な責任があるDANIELLEの家族1名とミン・ヒジン前代表に対しては、法的責任を問う予定です」と、法廷で争う姿勢を示した。
最後には「ADORは対話の過程で、メンバーたちが長期間にわたり継続的に歪曲され偏った情報を聞き、会社に対して多くの誤解を抱いたことで紛争に至ったことを知るに至りました。当社とアーティストは、ファンや大衆の皆様の信頼を回復するためには、多少の時間がかかったとしても正確な事実関係に基づいて誤解を完全に解消するプロセスが必要であるという点で意見が一致しました。また、紛争の過程で発生した様々な議論についても、後日お話しする機会を設けることとし、現在その時期と方法を協議中です」と今後について記した。