2025年11月に東京・秋葉原の地下から見つかったレンガ造りの構造物がSNSで話題だ。
廃墟などを撮影するカメラマンのtoshibo(@JIYUKENKYU_jp)さんが秋葉原の工事現場で遭遇したのは、マンホール内のレンガでできた地下空間。
写真をXに投稿すると2.9万いいねを集める大反響を呼び、多くの有識者から「レンガの積み方がイギリス風だから明治時代だ」「断面が茹で卵型になってるのが特徴」などリプライが届いた。
それらのリプライを元に調べると、これは140年前、明治時代に作られた神田下水道で、今も現役で使用されていることが判明。建設当時、洪水やコレラが深刻な問題となっており、街や人を守るために作られた初めての本格的な下水道だったそう。
toshiboさんにお話を聞いた。
――発見した場所は?
toshibo:秋葉原電気街のドンキホーテの向かいの路地にある、マンホールの下でした。忘年会のような日でかなり酔っ払った状態でしたが、突然現れた遺構にびっくりして酔いが覚めました。
――現場で作業されていた方の様子は?
toshibo:Googleマップで過去の様子を確認すると、マンホールの角度が変わっているので、定期的に点検をされているんだと思います。カメラを渡したら内部の写真も撮ってくれました。
――下水道であったことが判明した時の感想は?
toshibo:秋葉原には使われてない地下鉄が現存していたりするのは知っていたのですが、昔の下水道が現役で使用されていることは全然知らず、驚きました。秋葉原は歴史の産物が残る街なので、他にもこんな場所が眠っているのかと思うとワクワクします。
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SNSでは「レンガ積みを見られたのはラッキー」「有識者リプライが集まると、Xっていいなと思う。」「異世界に通ずるポータルだったら良いのにな」などの反響が集まった。偶然見ることができた、貴重な東京の地下の遺構。SNSがなければ、一生見ることがなかったかもしれない。
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