マダガスカル島の固有種で、絶滅危惧種としても知られるアカエリマキキツネザル。
今SNSではそんなアカエリマキキツネザルが作る「エリマキ団子」が話題になっている。
横浜市立野毛山動物園の公式X(@nogeyamazoo401)が「昨年度観察できた、一番大きな“団子”は7頭でした」と投稿した写真には、モフモフな赤毛とビックリしたような表情が印象的な “アカエリマキキツネザル団子“が。民芸品のような雰囲気で、そのままオブジェとして飾っておきたい美しさだ。
野毛山動物園アカエリマキキツネザル飼育担当の、小島里佳さんに話を聞いた。
――冬ならではの光景ですか?
小島:寒い時期などに見られるアカエリマキキツネザル団子ですが、真冬は寒すぎて室内や巣箱にこもる個体もいるので、展示場で団子が見られるのは春秋の方が高確率かもしれません。小さな団子は冬でも見られる可能性があります。
――群れで見られるのは、国内では野毛山動物園だけとのことですが。
小島: アカエリマキが見られるのは8頭展示している当園と、1頭のみ飼育している埼玉こども動物自然公園だけ。群れで繁殖や健康的な飼育を継続するためには、大きな施設が必要。絶滅危惧種であるため、海外の動物園から搬入するのも容易ではありません。
――冬にしか見られない、アカエリマキキツネザルの姿は?
小島:何といっても「エリマキ団子」。 展示場のヒーター付き巣箱で温まる姿も冬ならでは。 お腹を太陽に向けて日向ぼっこをすることで身体を温める習性があり、天気の良い日はお腹を上に向けて格子にぶら下がったり、いわゆる「ヘソ天」で日向ぼっこする姿が見られます。ヒーターに「ヘソ天」する姿も冬限定。長いしっぽをマフラーのように身体に巻き付けて暖をとる様子も、冬ならではです。
――特徴的な観察ポイントは?
小島:顔周りの毛がふさふさと長く、これが名前の由来になっています。最も特徴的な習性は、突然とても大きな声で一斉に鳴くこと。お客様に「ケンカしてる!?」と勘違いされるのですが、縄張り主張や仲間同士のコミュニケーションだと考えられています。私も担当になったばかりの頃は毎回驚いて心臓が飛び出そうになっていました。お客様もアカエリマキキツネザルが鳴くと、なんだなんだと走って見に来てくださることが多いんですよ。
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SNSでは「なんだか綺麗」「みんなビックリ顔でかわいい!」「初めて見ました!お目目くりくり」「おしくらまんじゅう?」などの反響が寄せられた。
なお、現在キツネザルはほとんどの種が絶滅危惧種であり、その中でもアカエリマキキツネザルは最も深刻なレベル(CR)に指定されているそう。野毛山動物園は入場無料。貴重な群れの姿、是非ご覧いただきたい。
野毛山動物園 X
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