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三浦瑠麗氏、自民党に「解散総選挙」の勧め「負けても野に下って保守の爪を研ぐ」「怨恨を力にスッキリ」

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
 三浦瑠麗氏
 三浦瑠麗氏

 国際政治学者の三浦瑠麗氏が11日、自身のX(旧ツイッター)を更新。公明党の連立政権離脱後の自民党に対して「解散総選挙をお勧めします」とし、自民党の高市早苗総裁に代わる首相候補として浮上する国民民主党・玉木雄一郎代表には「選挙後に連立政権首班を目指した方が正統性を得られる」との見解を示した。

 三浦氏は「山猫総研では、自民党からこの4年間で流出した票の分析をしています。」として、自身が代表を務めるシンクタンクで、内外の政治経済・社会問題の調査分析や政策提言をしている「山猫総合研究所」による分析を展開した。

 同氏は「一つの塊は、変革期待が強い有権者です。その中でもイデオロギーが強い少数票は日本保守党へ、どちらかというと新しもの好きな性格の有権者が参政党へ流出しました。もう一つの塊であるマイルド変革志向の中道票は国民民主と立憲に流れました。」と説明し、「解散総選挙に打って出た場合、保守の有権者で取り返せるかもしれない票は一部あります。ですが、今後もさらに流出しうる票としてあまり注目されていないのが、実利主義の穏健保守の女性票です。」と指摘した。

 この「穏健保守の女性票」について、三浦氏は「それなりの人数なので、ここが崩れると自民党は本当に小さくなります。公明との連立解消は、この層にとってイメージ的にはマイナスです。多くの政治好きな男性は、男性同士でしか政治的意見交換をしないので、この層の動向や投票動機をまるで理解していません。」と説明。その上で「連立解消で心もスッキリ、『小さくてキラリと光る自民党』がやりたければやったらいいと思います。いずれにせよ、自民党には解散総選挙をお勧めします。玉木さんも、今なるよりは選挙後に連立政権首班を目指した方が正統性を得られるでしょう。」と言及した。

 「穏健保守の女性票は どこに行くのでしょうか?」というXユーザーからの質問に対し、三浦氏は「常識的で信頼感の高い指導者を好感しがちです。国民民主はちょっと『新しもの』すぎたか、2025参では維新と立憲に流れました。維新の党勢が振るわなかったのを下支えしたのはこの層。この層は反権力ではなく統治能力支持の傾向があり、維新は大阪で政権をとっているからです。」と解説した。

 また、自民党に「解散総選挙」を勧める理由について、三浦氏は「国会や政権を機能不全にしてしまうことは、中長期でみると自民党にもマイナスだからです。石破さんに解散してもらって、勝ったらそれはそれでいいだろうし、負けたら野に下って『孤高の戦う総裁』色を出して保守の爪を研いだ方が、まだしも立て直しの準備ができるでしょう。すると、実像以上に危険視され、初の女性総理実現を阻まれたという〝被害者〟としての語りがでてくることでしょう。」と説明。「政治が怨恨によってしか力を得られないのは残念なことですが。自民党員が求めているスッキリ、というのはそういうことです。」とも付け加えた。

 さらに、三浦氏は「人間にとって、スッキリ、というのは敵が明確になる、すなわち戦いのモチベーションが湧くということなんですよね。それが旧知の敵ならなおさら。しかしここ二、三回選挙で負けているのは、なじみのある敵(左翼)が高齢化して存在感がなくなり、論点がぼやけてきたからです。 コアコアの支持層を動員しきるのは重要ですが、そもそも自民党のコア支持層はとても薄いので、より人数が多い周縁のマイルド支持層を失うと大変だよ、という話ですね。」と補足した。

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