兵庫県の斎藤元彦知事が26日、県庁で定例会見を行い、阪神タイガースの優勝パレードについて言及した。
会見時点で阪神のマジックナンバーは16。26日の試合終了後は14となり、優勝が近づきつつある状況だ。2023年のリーグ優勝・日本シリーズ制覇時にはパ・リーグを制したオリックスとともに優勝パレードが実施された。
記者から、今年優勝した場合にパレードを実施するかということについて質問が飛んだ。斎藤氏は「阪神タイガースは兵庫県を代表するプロチームであります。その活躍は大変喜ばしいことで、是非このままの勢いでリーグ優勝、そして日本一になられるよう、県民の1人としても応援していきたいという風に考えております」と前置き。「パレードの実施は2年前。(阪神の)18年ぶりのリーグ優勝、それからオリックスのパ・リーグとしての同時制覇ということがありましたので実施をさせていただきました」と2023年について説明した。
続けて「現在、やはり警備費用の高騰などを踏まえた時にですね、県としてのパレード開催というものは慎重に検討していくということが必要だという風には考えております」と明言は避けた。球団に対しては「しっかり首位をキープしてですね、さらなる飛躍、躍動、勝利を重ねていただくということが大事だという風に思います」と激励。「是非それがですね、県のスポーツ進興であったりとか、兵庫県の活性化、関西の活性化につながっていくように、私自身もしっかり応援をしていきたいという風には考えてます」と期待を込めて語った。
2023年の優勝パレードについては、亡くなった元西播磨県民局長が配布した文書にも掲載があった。「信用金庫への県補助金を増額し、それを募金としてキックバックさせた」といった内容だった。
しかし、文書問題を調査した百条委員会の報告書では、優勝パレードについて「県から信用金庫への補助金を募金としてキックバックさせたということは確認できなかった」「便宜供与の見返りとして寄付集めをしたということは確認できなかった」「パレードを担当した課長が不正行為に関わったことは確認できなかった」とされている。