女性アイドルグループ「九州女子翼」が21日、公式サイトに文書を掲載し、約1年後の2026年8月末をもって、グループ活動を終了することを発表した。
「九州女子翼、活動終了のお知らせ」と題した文書で「九州女子翼は定期公演第100片を迎える2026年8月末に活動を終了いたします」と報告。「今年の春頃よりメンバーと何度も話し合い、何度も問いかけ合いました。最後に辿り着いたのは今回の苦しい決断でございました」と苦渋の決断であることも記した。
「日本中でしのぎを削り乱立するアイドルグループの中で、さらに頭角を現し、目標としている国民的なグループに至るには、時間と弊社の力が足りませんでした」と運営サイドの力不足を認める“素直”すぎる理由を公表。「メンバーも自ずとさらなる先の将来を見据えるに至るのも当然のことでございます。今年の春より各メンバーと相談し合い、議論し合い、その結果、活動の骨子であり毎月開催している定期公演の100回目を全うし、活動を終了することに至りました」と知らせた。
活動終了まで「残り1年」という期間については「この1年間を消化試合にすることはなく、グループとして最高の人気を博し、最高のパフォーマンスを作り、そのグループ史上最高の水準で幕を降ろしたいと、メンバーを含めたチームとして一致した意見で考えております」と手を抜くことなく、全うすることを宣言。最後に「この先もファンの皆様方と一緒に歩み、音楽を奏で、終わりを越えても共鳴し合いたいと願っております。変わらず九州女子翼、実玖・詩絵里・鈴川瑠菜・花音・木城杏菜の応援をなにとぞよろしくお願いいたします」と締めた。
潔く、斬新すぎる活動終了の予告にファンも驚いた様子。報告文が掲載された運営の公式X(旧ツイッター)のコメント欄では「パフォーマンス好きだったからかなりショック」「悲しいけど時代の流れなのか」「アイドル活動は永遠じゃなくて有限だなあ」といった悲しみの声や、「まだ1年ほど活動期間があることに感謝」「活動が終わるのは悲しいけど、これくらい誠意が伝わるお知らせは好き」「近いうちに行かなきゃ」と早めの予告に感謝や誠意を感じる声が多く見られた。
「九州女子翼」は2017年10月にデビューした、福岡を拠点に活動する女性アイドルグループ。高い歌唱力とダンスで頭角を現し、ももいろクローバーZが主催する人気アイドルイベント「春の一大事」や、同じく人気アイドルイベント「TOKYO IDOL FESTIVAL」にも複数回出演している。現在は福岡・東京・大阪で定期公演を毎月開催しており、運営もアイドル活動について「芯がありそのスタイルを崩すことなく安定し、恵まれた活動を送ってまいりました」と記している。