大ヒットアニメを完全実写化した現在公開中の映画「リロ&スティッチ」でヒロインのリロを演じたマイア・ケアロハ(8)がこのほど、大阪市内でよろず~ニュースの取材に応じた。映画に対する気持ち、家族への思い、大好きな日本食、これからの目標などを語った。
本作は両親を亡くした少女リロと姉のナニ、そして愛を知らない暴れん坊のエイリアン・スティッチの奇跡の出会いと、“オハナ”(ハワイ語で広い意味での家族)の大切な絆を描く、感動と涙の物語。800人を超える候補者の名からヒロインのリロ役を射止めたマイアは、呼び出されて決定したと告げられた瞬間、驚きと喜びでうれし涙を流したという。
ハワイ出身。もともと映画のキャラクターに合わせて、歌ったり、踊ったりするのが好きで、母親から今回のオーディションの話を聞いて「絶対に楽しいだろうな」と思い、受けることを決めた。実際の撮影も楽しかったようで、雨で中止になると悲しくなったことも。特に印象に残っているのは水鉄砲のシーンで「びしょびしょになったけど、とにかく、すごく楽しかった」と振り返った。
両親を亡くして姉がいるリロと、両親がいて弟のいる自分と境遇は違うが、似ている部分はあるという。「オハナ、家族をとにかく愛しているというところと、家族のためだったら、なんでもできると思っているところ。それとハワイの文化を愛しているところです」。家族愛、地元愛の強さを重ね合わせている。
映画は日本でもヒット中。「ファンの皆さん、応援ありがとうございます」と感謝を口にして「皆さんも自分で心から何か思っていることがあれば、ぜひ、それを頑張ってください。素晴らしい結果が待っていると思います」とメッセージを寄せた。
普段は漫画や本を読んだり、2歳の弟と遊んだりするのが大好きな少女。特にスパイが描かれた物語が気に入っている。「どんな冒険が待っているのか、考えながら読むのが好き」と声を弾ませた。学業に関しては役者を続けることもあって、家で課題を行うホームスクールの形を取り、サマースクールなどに参加している。「勉強は大好きです」と力強く語った。
今回が初来日。「アメージング!、クリーン!、パーフェクト!」と日本に好印象を受けた様子。楽しみにしているのは寿司で、友人から「絶対だから!」と強く勧められた。普段から料理上手な母親が寿司や味噌汁を作るなど、日本食にはなじみがあってお気に入り。地元の回転寿司に行くこともあり、マグロ、サーモン、カリフォルニアロールなどが好物。〝本場の味〟を堪能したいと強く思っている。
今後はアクション映画に出演したい。「スパイものとかをぜひやっていみたい。ただ出るのではなく、ただのハワイの女の子という以上に、自分の能力みたいなものを皆さんにお目にかけたいと思います」。輝く目の先には明るい未来が待っている。
◆マイア・ケアロハ 2016 年12月15日生まれ、8歳。米・ハワイ出身。ハワイのビックアイランドで生まれ育ち、2022 年に“リトル・ミス・コナ・コーヒー”に選出され、注目を集める。フラダンス、サーフィンに長け、ネイティブ・ハワイアン文化を愛する彼女は、幼い頃から俳優を夢見て、800人を超える候補の中から今回、映画「リロ&スティッチ」のリロ役に抜擢された。