徳永信一弁護士が13日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、兵庫県の22市長が書類送検されたことを明かした。「兵庫県警から連絡あり、本日、22市長告発、書類送検。」とシンプルに伝えた。
兵庫では、昨年11月に行われた県知事選で、県内の「市長会有志」22人の市長が稲村和美氏の支持を表明していた。22人が支持を表明したのは投開票日である11月17日直前の同14日だった。「市長会有志」の会見では谷口芳紀・相生市長が机をバンバンたたいて主張する姿も話題となった。
結局、斎藤元彦氏が再選。その後、この22市長の稲村氏支持表明は公職選挙法違反(公務員の地位利用による選挙運動の禁止)に当たるとして、県内の女性が22市長を兵庫県警と神戸地検に告発していた。徳永弁護士は女性の代理人を務めている。
くしくもこの日、2023年に兵庫県で実施されたプロ野球・阪神タイガースとオリックス・バファローズの優勝パレードについて、協賛金を集めるために金融機関への補助金を増額して県に損害を与えたとして、市民団体から刑事告発されていた斎藤知事と片山安孝元副知事が書類送検されたことが報じられていた。22市長、斎藤知事・片山元副知事、双方とも捜査の書類が検察に送致された形だ。
同県の門隆志県議は、一部で、斎藤知事・片山元副知事については「書類送検」とし、22市長については「書類送付」としている報道があると指摘。「何らかの印象操作してませんかとの疑念。使い分けをしているのであれば操作(注:捜査の誤記とみられる)結果送付と書類送検の違いを聞きたい。」と疑問を投げかけていた。