読売テレビの西尾桃アナウンサー(24)がこのほど、大阪市内でよろず~ニュースの取材に応じた。入社3年目。仕事に対する思い、大好きなゲームやアニメなどについて語った。
「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金、後1・55)5代目アシスタントMCとして月曜から木曜までを担当。就任してから2カ月が過ぎようとしている。「やっぱり難しいなと言うのが一番ですね。毎日、起こる出来事も違えば、起こるタイミングも違うので。慣れ始めたかもって思ったところで、本番で速報が入って、全然違う展開になるとか。毎日、荒波を頑張って溺れないように過ごしている状態ですね」。日々、悪戦苦闘している。
メインMCの宮根誠司は最初に抱いていた印象とは違った。「グイグイ引っ張っていく方なのかなって思っていたのですが、実際はそんな方ではなくて。そっと『こっちなんだよ』って柔らかい教え方をしてくださるので、すごくホッとしました」。頼りになる大きな〝船〟のような存在だ。
ただ〝船〟にアクシデントがあれば、フォローできるような存在になりたい。「本当はちょっと水漏れした、壊れた瞬間に、サッとふさいだりする立ち位置なんですけど、まだ、そこまで大きくなっていない現状なので」。自分の力不足にもどかしさを感じている。
生放送の怖さを感じながら、周囲に助けられている。「宮根さん、信頼できるディレクター、スタッフさんがいるので。間違えてしまっても訂正を入れてくださったり、(番組の)最中だったら宮根さんがフォローしてくださったり。安心して信頼できる仲間がいるというところに、すごく支えられています」。失敗しても頼もしい仲間がカバーしてくれる。
番組で関越自動車道の嵐山(らんざん)の地名を、あらしやまと読み間違えたことがあった。「関西の人間なので京都の嵐山(あらしやま)を連想してしまうんですけど、本当に情けない限りで…。全国各地の地名となると知らない所もたくさんあるので、それをいかに素早く調べて、正しい情報を伝えることの難しさを痛感する出来事でした」。さっそく、スマートフォンに日本全国各地の市町村名を当てるクイズができるアプリを入れた。
大のゲーム好き。その中でもシューティングゲームがお気に入りだ。「のんびりとやるゲームも息抜きにはいいんだと思うんですけど、負けず嫌いとしては、倒す相手がいた方が燃えてしまうので、対戦系のゲームをよく友達とやっています」。ゲームは〝武闘派〟のようだ。
先輩アナウンサーの発案でYouTubeでは「魔界村」や「悪魔城ドラキュラ」などのレトロゲームに挑戦する企画も配信している。「レトロなりの難しさがあって、操作性がちょっと難しかったりというところで悔しかったんですけど、負けず嫌いが発動すると、のめり込んでしまって」。何時間も熱中することもある。
アニメや漫画も好きなジャンルの一つで「名探偵コナン」の大ファン。担当している生放送の月イチ番組「金曜日はパフェ」にコナンの着ぐるみが登場した時は、コナンの声で自分の名前が呼ばれると、感動して涙目になった。もし、コナンのアニメに声優で出られるとしたら?と尋ねると、「そんな機会が来たら泣きます!。本当に恐ろしく喜んで、恐ろしく泣くと思います!できることならやりたいですね」と興奮気味にアピールした。
3年目を迎え、初心に戻った。「このタイミングで本当に初めの第一歩に戻った状態なので。今までやってきた仕事とは『ミヤネ屋』は違いますし、スピード感も内容も大きさも変わってくるので、3年目の目標というよりかは、もはや1年目の目標みたいな気持ちでいるのが現状で」。慣れない環境の中で、必死に前を向いている。
◆西尾桃(にしお・もも)24歳。兵庫県出身。大阪大学卒業後、2023年に読売テレビ入社。「情報ライブミヤネ屋」(月~木、後1・55)、「す・またん!&ZIP!」(金、前5:10)、「金曜日はパフェ」(月1回・金、前10・25)などを担当。