NPO法人「WELgee」の前代表で、自民党の参議院東京選挙区の候補者として名前が上がっていた渡部カンコロンゴ清花氏が16日、自身のnoteを更新し、「私自身の『変容』について」コメントした。
渡部氏は「これまでの歩みと政治への挑戦にかけた想いについて」と題した文書を掲載。「もともと私は、まだまだ狭い視野からの『左寄り』の思考・思想を持っていたことは否めません。」と書きだした。「中学・高校・大学時代、自分が触れていた情報や考え方は、今思えばかなり偏っていたと思います。」とし、自身の家庭環境にも触れた。
渡部氏の実家は法律の届かない部分で苦労している子供や若者をサポートする活動をしていた。そんな中で、困難な状況を作りだしているのは「国家の中枢にある強大な権力」だと考えるようになった。「実家では、『自民党は解体を』『安倍政権NO』といったスローガンが日常にあり、『憲法改正反対』と書かれたシールが車に貼られていたこともありました。」と明かした。
上京して以降はさまざまな人に出会い、「少しずつ「自分自身の考え」を持てるようにな」ったという。与野党の議員と話す機会もあり「イデオロギーを超えた対話が可能な場面があることも知りました。」と視野が開けたことも伝えた。
「入管法改正の議論など自分の専門分野でも、理想の『100点満点』を目指すがゆえに、現実的な妥協点に至れず、分断や対立が深まっていく状況を多く目にしました。」と説明。「今は『不必要な分断をなくし、対話を築くこと。納得感を積み重ねながら社会を前に進めてゆくこと』が何より大切だと感じています。」と心境の変化にも触れた。
安倍政権をやゆした言葉を指すとみられる「10数年前の自分の投稿」については「極めて不適切な言葉遣いがあったことを深く反省しています。」とつづった。
自民党からの出馬を目指したことについては「現実に政策を動かす力を持っている政党だと感じる場面に触れてきたからです。」と説明。政治のあるべき姿は「ただ理想を語るだけでなく、それを現実に落とし込み、社会に実装していく力を持っていることです。」とし、リアルに“考えを実現できる政党”であることをポイントに挙げた。