米シンガーソングライターのジョニー・ティロットソンさんが死去した。86歳だった。日本では1960年代のカバー曲『涙くんさよなら』などで知られるジョニーが1日、ロサンゼルスの自宅でパーキンソン病の合併症のため帰らぬ人になったことを妻のナンシーさんがファイスブックへの投稿で明らかにした。
「私が今まで出会った中で最も優しくて親切な人、ジョニー・ティロットソンが昨日この世を去り天国へ向かったことをお知らせするために、私は悲痛な気持ちでこれを書いています」「彼はファンを愛し、感謝していました。『彼らは私が今まで抱いていた夢をすべて叶えてくれた』と言っていました」と綴られている。
1938年4月20日、フロリダ州ジャクソンビルで生まれたジョニーは、1960年代初頭にティーンアイドルとなり、『ポエトリー』『涙ながらに』といったヒット曲で人気を博した。また日本では、坂本九さんのシングル『涙くんさよなら』を日本語と英語の両方でカバーし大ヒットを記録した。
カントリーミュージックとポップミュージックのギャップを埋めた功績は広く認められ、クロスオーバーの成功により、2度のグラミー賞ノミネートを獲得、また2014年にはアメリカのポップミュージックの殿堂入りを果たしていた。