キャッシュレス決済の普及もあり、昨今では現金の使用頻度が減少している。これは筆者も例外ではなく、小銭は使用する機会が減ったため財布の中で存在感を失いつつある。そんな小銭の中のひとつ「10円玉」にはお買い物などでの支払い以外に、驚くべき活用法があることはご存じだろうか。
まずは、10円玉の主成分である銅の抗菌効果を利用した靴の消臭だ。やり方は簡単で、靴の中に10円玉を入れて数日放置するだけ。これだけで靴に残る蒸れたイヤな臭いが消えるそうだ。
この話を聞いた筆者は、さっそく実際に愛用している革靴の中に10円玉を入れて数日放置してみた。その結果、確かにいつものような悪臭が減少しているように感じられるが、短靴だったため自然と臭いが消えた可能性もある。
そこで冬用のブーツでも試してみたが、10円玉を入れておくことであきらかに臭いが減少していることが確認できた。この消臭効果が確認できてから、我が家では10円玉を玄関に置くようになった。
また10円玉の摩擦を利用すると、ビニール袋が開けやすくなるという活用方法もあるようだ。買い物に行くとビニール袋を開けるのに苦労することがある。その際に2枚の10円玉を擦り合わせれば簡単に空けられるというものだ。
実際にやってみると、確かに簡単に袋を開けられた。最近では袋の横に指を濡らす布巾などが置いてあるが、衛生面を気にする人もいるだろう。そこでビニール袋に苦戦しており、なおかつ指を濡らす布巾を使用したくない人は、ぜひこのテクニックを使ってみてほしい。
その他、栓抜き代わりとして10円玉が使えるという話もあった。これは10円玉を使って「てこの原理」を使えば、蓋を開けられるものだ。筆者が実際に試してみたところ、最初はなかなか上手くいかなかった。指をどこに置き、どうやって10円玉をひっかけるかにてこずった。何度か試してみた所、なんとか開けることができたので、実際にやってみる場合には、ケガをしないように気を付けた方がいいだろう。
キャッシュレス時代を迎え、10円玉の出番は確かに減っている。しかし、その特性を知れば、まだまだ活用の余地は大いにある。特に銅の持つ抗菌効果は、私たちの日常生活にさまざまな恩恵をもたらしてくれる。10円玉の使い道に困っている人は、ぜひ試してみてはいかがだろうか。