国民民主党の榛葉賀津也幹事長(57)が31日、国会内での定例会見で、夏の参院選1人区で野党候補を一本化する「予備選」を日本維新の会が提案していることについて「無理ってことが分かったんじゃないでしょうか。共産党も参加しないし」と否定的な見解を示した。
予備選をめぐっては、維新の岩谷良平幹事長(44)が24日に榛葉氏と会談し、構想について説明し参加を呼びかける予定だった。会談が報道機関に周知されたことに国民民主が反発。中止になったいきさつがある。
榛葉氏は、記者から「維新側からアプローチや、やり取りがあったのか」と問われ「その後何も無いですね」と即答。「電話もなかったし、日曜日に(NHKの)『日曜討論』という番組で、隣に維新の幹事長がお座りになったので、その場所で『すみません』という言葉はありましたが、それ以降何もないです」と明かした。
夏の参院選について「32の1人区すべてを一括で予備選をやるという考え方はなじまないということか」と記者から問われた榛葉氏は「全くなじまないよね。だって維新さん、連合(日本労働組合総連合会)推薦してないし。先の衆議院選挙、うちの公認候補で連合推薦に立憲さん当ててくるんだから。しかも(立憲民主党は)減税反対って言ってるんでしょ。これだと戦うしかないね」と、予備選参加に前向きな立憲民主党にも言及した。