韓国の兵務庁が、WINNERのソン・ミンホの社会服務要員としての出勤偽装疑惑を受け、勤怠管理システムの改善に着手した。
同庁は21日、2025年の主要業務推進計画を公式に発表し、電子システムを活用した出退勤確認手続きの導入を決定したと伝えた。その他には、服務規程違反者に対する懲戒形態を、現行の警告から、注意・減俸・休暇短縮などに細分化させるという。出勤偽装が懸念されると判断した機関を中心に、実態調査を行うなど、服務管理の強化も行う計画だ。
キム・ジョンチョル兵務庁長は、「2025年は、変化する社会と安保環境に徹底して備え、兵役の価値を尊重するあらゆる政策を通し、若者の未来のための制度を積極的に推進する」と伝えた。
ソン・ミンホは2023年3月24日、ソウル市麻浦(マポ)区で韓国軍の兵役代替服務を開始し、2024年12月23日に招集解除(除隊)となった。しかし、招集解除を目前に控えた12月17日に「出勤偽装疑惑」が浮上、波紋を呼んだ。これに対し、所属事務所のYGエンターテインメントは「アーティストの服務に関する詳細は、確認が難しい。ただ病欠については、服務前から受けていた治療の延長であり、その他の休暇については、全て規定に基づいて使用」と釈明したが、騒動は収まらなかった。
結局、ソウル麻浦警察署は12月23日に、兵務庁より捜査依頼を受け、ソン・ミンホを被疑者として立件、勤務地であった麻浦住民便益施設や、ソン・ミンホの住居などに対する押収捜査の実施と、防犯カメラなどを確保し、ソン・ミンホの出退勤時間などを分析した。
兵務庁は、ソン・ミンホの出勤偽装疑惑把握のために、独自で証拠を確保するのには限界があると判断し、警察に捜査依頼書を提出。兵務庁による独自調査は行われなかった。
兵務庁は、「捜査を通して、ソン・ミンホの出勤偽装が認められた場合、招集解除を取り消し、服務していない期間について、再服務の処置をとる方針」と伝え、警察もまた、定例記者会見を通して「ソン・ミンホは、まだ取り調べを受けていないが、監視カメラなどの押収捜査を通して確保した資料の分析が終われば、召喚して調査する予定」と発表した。