ルーシー・リュー(56)は、撮影現場でのビル・マーレイ(74)の振る舞いを非難したことを後悔していないという。2000年の大ヒット映画「チャーリーズ・エンジェル」の撮影時にビルから「許しがたく、容認できない」言葉を使われたと明かしていたルーシーは、当時メインキャスト3人のうち最も無名だったが、許し難い状況への発言にためらいはなかったそうだ。
ガーディアン紙にルーシーは「本当に何も考えていなかった。どんな状況でも私はそうしていた。何かが正しくないと感じたら、自分の身を守るというね。不公平だと感じたらそうするのは生まれつき。私はいつもそう感じている」と回想している。
さらにそのような状況でもし黙って行動していなかったらと聞かれ「もっと楽な道だったと思う。でも私はそういう人間じゃなかったし何か方法を見つけなくてはいけなかった。私たち(アジア系アメリカ人)にとって、決して簡単な道のりじゃなかった。『私たち』とするのは本当にグループによる努力だと思っているから」と答えた。
そんなルーシーは1990年代に女優としてキャリアを歩む上での危険な状況を「自身の感覚」が手助けしてくれたとして、「いくつかの状況が安全でないことを私は認識していたし、それに巻き込まれないようにした。自身の感覚を持つことで、利用されたり、見返りがあると思われるような、多くの悪しき状況から自分は救われたと思っている。若いうちは、『ああ、この人は本当に私のことが好きなんだ』と、『これは良くないことだ。自分が思うものと違う。恋愛じゃない』というのを区別するのは難しい」「直感は誰もが持っているけど、それに全員が耳をすませているわけじゃない。私はいつもそこにチャンネルを合わせて繋がっているの」と続けた。