三宅弘城「まさかこんなに続くとは」 舞台「鎌塚氏、震えあがる」3月に開幕!人気シリーズ第7弾に感慨と自信

椎 美雪 椎 美雪
作・演出の倉持裕氏との信頼関係は「盤石」と明かす(撮影・佐々木 彰尚)
作・演出の倉持裕氏との信頼関係は「盤石」と明かす(撮影・佐々木 彰尚)

 俳優・ミュージシャンとして活躍する三宅弘城(57)の主演舞台「鎌塚氏、震えあがる」が、3月30日より東京・世田谷パブリックシアターで上演される。“完璧なる執事”の鎌塚アカシを三宅が演じ、さまざまな屋敷で巻き起こる出来事を描いた人気シリーズで、7作目にして初めて下北沢・本多劇場を飛び出す。

 三宅は「まさかこんなに長く続くとは思わなかった」と感慨深い表情を見せた。実は3作目の「鎌塚氏、振り下ろす」(14年)出演当時、「これでシリーズが終わるような気がしてた」のだという。「だから僕、悲しくてしょうがなかったんですよ。しかも広島の大千秋楽後、その日のうちに僕だけ東京に帰らないといけなくて。タクシーの中から、共演者やスタッフさんに号泣しながら手を振ってました」と笑った。

 世田谷パブリックシアターは、三宅自身も初めて立つ劇場だ。「きっと大がかりな仕掛けになるんでしょうけど、まだ漠然としてますね。とはいえ、今回はなんと言っても、大輪の花・天海祐希さんが出演しますから。ご自身が発光しているような人なので、心強いです」。そんな天海とは、劇団☆新感線「修羅天魔~髑髏城の七人 Season極」(18年)で共演以来、親交がある。「友達モードじゃない天海さんと、6年ぶりに同じ舞台に立つのは、緊張感とわくわく感がありますね。(作・演出の)倉持(裕)さんが彼女をどう描くのか、天海さんが鎌塚氏シリーズにどうハマっていくのか、すごく楽しみ。早く稽古がしたいですよ」と腕を撫した。

<倉持裕&三宅弘城の揺るぎない信頼関係は相思相愛にあった!>

 「実は『鎌塚氏、放り投げる』が作られる前、マネジャーさんに『一緒にやってみたい作家や演出家はいますか?』って聞かれて、僕すぐに『倉持さん』て言ったんですよ。そしたら当時、『~放り投げる』の話が、水面下で進んでたんですって。だから、マネジャーさんはドキッとしたって。僕ら、相思相愛だったの」と、意外なエピソードを明かしてくれた。「作品を重ねていくごとに、倉持さんへの揺るぎない信頼が、どんどん増していってます。倉持さんが書いた鎌塚を、僕が温度を与えて具現化する。本当に2人で作り上げたキャラクターだなって…やっぱり、かわいさはありますよね。こんなに長いこと同じキャラを演じることって、めったにないですから」。

 そんなシリーズとして好評を博す「鎌塚氏」作品だが、第7弾となる本作について三宅は、「今回が初見でも、心配無用」と胸を張る。「ずっと見続けている方も、初めて見る方も楽しめるのが、鎌塚氏作品の良いところ。気後れせず、ぜひ足を運んでほしいです」と、言葉に力を込めた。

スタイリスト:チヨ

◇三宅弘城(みやけ・ひろき)1968年1月14日生まれ。神奈川県出身。88年より「劇団健康」(現:ナイロン 100℃)に参加し、主要メンバーとして活躍。11年よりM&Oplays「鎌塚氏」シリーズで主演を務める。パンクコントバンド「グループ魂」では“石鹸”名義でドラマーとしても活動。近年の出演作に、ドラマ「不適切にもほどがある!」(24年)、映画「静かなるドン2」(24年)など。1月17日に映画「室町無頼」が公開された。

<M&Oplays プロデュース「鎌塚氏、震えあがる」>
作・演出:倉持裕
出演:三宅弘城、天海祐希、ともさかりえ、玉置孝匡、羽瀬川なぎ、池谷のぶえ、藤井隆
2025年3月30日(日)〜4月20日(日)会場:世田谷パブリックシアター
チケット発売日:1月25日(土)
ほか島根、大阪、新潟、愛知公演あり
主催・製作:(株)M&Oplays
公式HP:https://mo-plays.com/kama2025/

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