M-1決勝いったけど…「飽きられた後に生き残れるように」 新星・ジョックロックは“脱ツッコミ依存”視野

藤丸 紘生 藤丸 紘生
「第十回上方漫才協会大賞」で新人賞を受賞したジョックロック・福本ユウショウ(左)とゆうじろー
「第十回上方漫才協会大賞」で新人賞を受賞したジョックロック・福本ユウショウ(左)とゆうじろー

 漫才コンビ・ジョックロックが13日、大阪・なんばグランド花月(NGK)で開催された「第十回上方漫才協会大賞」に出演。芸歴8年目以下を対象にした「新人賞」を受賞した。昨年末の「M-1グランプリ」で決勝に進出した新星が勢いそのままにタイトルを手にした。

 同賞には2024年に行われた1年間のネタバトルの成績などをもとに三遊間、ぐろう、ジョックロック、ナイチンゲールダンス、金魚番長、家族チャーハンの6組がノミネート。同日にネタバトルが行われ審査の結果、ジョックロックが選ばれた。受賞の瞬間、2人はそろって両手でガッツポーズを見せ、喜びを爆発させた。

 イベント終了後の囲み取材で、福本ユウショウは「ちょっと前まで劇場所属でもなかった自分たちを評価していただいて『信じられない』という気持ちが強くて、今までは謙遜をしていた。評価に恥じない活躍をこれからできたら」と新人賞の喜びをかみしめつつ前を見据えた。相方のゆうじろーも「この賞に恥じぬ活躍を。成長してより進化した姿で今年は挑みたい」と足並みをそろえた。

 ボケのゆうじろーが舞台を縦横無尽にかけまわり、ツッコミの福本がマイクを独占して力強くツッコむ独自スタイルを武器に、結成からわずか3年足らずで一気に階段を駆け上がってきた。

 ゆうじろーの演技力もさることながら、やはり福本のツッコミが最大の武器。しかし、福本は「あのツッコミ方に全てを頼っている。あれに飽きられた後に生き残れるように…」と現状に対して冷静すぎる分析。M-1決勝を経て独自スタイルの知名度があがったからこそ、漫才の引き出しを増やすことを見据えていた。

 受賞者一覧は以下の通り。

  ◆  ◆
【大 賞】ドーナツ・ピーナツ

【特別賞】令和ロマン

【新人賞】ジョックロック

【劇場賞】ラニーノーズ

【話題賞】バッテリィズ

【文芸部門賞】カベポスター
       うただ
       エバース
       素敵じゃないか

【審査員特別コント作家賞】コットン・西村真二

【審査員特別コント演技賞】コットン・きょん

【上方漫才協会 特別功労賞】霜降り明星
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