25年は激変!? 高級ブランドで「ビットコイン払いOK」続々導入へ 富裕層の新規取り込みに高まる期待

海外エンタメ 海外エンタメ
「ビットコイン払いOK」高級ブランドが続々導入、市場活況受け 顧客開拓に期待

 2025年は、ビットコイン(仮想通貨・暗号資産)を利用する人が一気に増大する“分岐点”になるかもしれない。昨今のビットコイン急騰を受け、高級ファッションブランドや小売業者などは暗号資産を決済手段として導入する可能性を検討し始めた。不況とも言われる高級品業界が富裕層の新規顧客を取り込み、仮想通貨投資家と親密な関係を築きたい思いがあるためだ。

 年末の動きは急だった。フランスの高級百貨店プランタンは、交換所大手バイナンスや仏フィンテック「Lyzi」と提携し、暗号資産の取り扱いを開始すると発表。フランス国内の店舗で、ビットコインやイーサリアムなどでの支払いが可能になる。欧州の百貨店として暗号資産決済を導入するのは、プランタンが初めて。 

 高級ライター・万年筆メーカー「エス・テー・デュポン」は、休暇シーズン前にパリの2店舗で、暗号資産決済を開始する予定だと明かしている。ヴァージンボヤージはビットコインで支払い可能な商品を発売。同社のクルーズ船に最長1年間乗船できるパスで、価格は12万ドル(約1870万円)だ。

 これらの動きがあるまで、暗号資産による支払いを試験導入していたのは、LVMHやグッチ、バレンシアガなど、一部の高級ブランドだけだった。規制当局は長年、暗号資産には高いリスクが伴うため、実世界での使用は限られていると警告してきた。一方で、米国でトランプ次期政権が誕生することになり、暗号資産業界に友好的な規制環境を整備するとの期待からビットコインは上昇を続け、最高値を更新している。

 S&Pのアナリストによると、業界を取り巻く状況が変化しつつあるという。ブロックチェーン技術の革新により、予測可能性が高まるかもしれないと指摘した。

 高級ブランドはこれまでも、ハイテク業界の富裕層顧客を取り込む試みを重ねてきた。現在、過去数年で最悪の不況に陥っている高級品の業界では「暗号資産決済」の導入が、生き残るため、かつ新成長の源になるとの見方も出てきている。

よろず〜の求人情報

求人情報一覧へ

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース