須藤元気氏「1、2、3 ダー!」衆院選必勝へ拳突き上げる「政界再編のきっかけを作れる」

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
衆院選挙活動の第一声を上げた須藤元気氏=東京・東陽町駅前
衆院選挙活動の第一声を上げた須藤元気氏=東京・東陽町駅前

 元格闘家で元参院議員の須藤元気氏(46)が15日、衆院選(27日投開票)の公示日を迎え、東京・東陽町駅前で出陣式に臨んだ。4月の補選で参議院からくら替えし、2位と善戦した東京15区への再挑戦。前回同様に第一声で「元気ですか!元気があれば何でもできる」と、故アントニオ猪木さんの名言を用いて必勝を誓った。

 須藤氏は「皆さん元気ですか!元気があれば何でもできる。須藤元気でございます。ようやく今日という日を迎えることができました」と挨拶。電飾が施された特製自転車を横に「4月の補選が終わった次の日から毎日辻立ちをして、この自転車一つで江東区中を駆け巡って参りました。多くのボランティア、江東区民の皆さまが支えてくれました。本当に感謝しております」と、うなずいた。

 完全無所属で臨む今回の衆院選。「無所属だと党からお金も出ない、組織票もない。(議員の)一人一人を見れば素晴らしい人はたくさんいますが、組織に入ってしまうと言いたいことが言えなくなるんです。なぜでしょうか?それは、言うことを聞かないと党の公認、組織票、そしてお金が入らなくなる。みんな一人の人間ですから、理想は持っていても結局言うことを聞かなければいけない」と現状を説明。そして「既得権政治が続いています。与党である自民党さんは大手企業、野党は大手団体と、組織は利権を調整しなきゃいけないところがたくさんある。大企業や一部のお金持ちが儲かってもらっても構いません。でも大きくバランスが崩れているのではないでしょうか」と、格差の是正と一般層の生活向上への思いを述べた。

 自身の当選の意義を「私が無所属で勝つことにより、政界再編のきっかけを作れると思っています。国民の方に向いた政治を作らなきゃいけない。選挙の手法に振り回されるのはもう終わりにしなければいけません。右が左とかイデオロギーで分断されるのも終わりにしなければいけません。日本は今、後ろか前しかない。そして日本はもう後ろに下がれない現状があります。進むしかないんです。派閥や政党政治を乗り越えて、本当に国民の方を向いた政治を行わなければいけないんです」と訴えた。

 実母を亡くし、地元・江東区東陽町で父が経営する居酒屋をサポートしていた頃、地元の代議士の不祥事が逮捕されたことを受け、参議院からくら替えした須藤氏の再挑戦。「今は亡きアントニオ猪木さんと仲が良くて、会うといつもこう言うんです。『元気か』と。そして『元気ですか』を使っていいですか、と言ったら『いいよ』って。ですから猪木さんを思い『イチ、ニ、サン、ダー!』でいきたいと思います」と、聴衆とともに「ダー!」と拳を突き上げ、第一声を締めくくった。

 出陣式を終え、報道陣から4月からの成長を問われた須藤氏は「一生懸命自転車で走り回ってきました。私は格闘家だから、試合の前の準備が一番大事だと思っています。この6カ月間、相当自分を鍛錬してきました。必ず勝利できると信じています」とキッパリ。前回同様に自転車を活用した選挙戦に臨む。真っ当な主張の一方で、自転車の電飾は前回よりも増殖され、格闘家時代のトリックスター魂も忘れてはいない。「反応は全く変わりました。補選以降はチラシを配っても囲まれて渡しきれない位になり、自転車で走っていても本当に多くの方が手を振ってくれますし、次は絶対応援するからと言ってくれる方も多い。自分の肌感覚では、もういけるっていうふうに感じているので、もうやるだけです」と、手応えを口にしていた。

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