大人気のカバの赤ちゃん「ムーデン」 が、地元タイのビジネスを席巻していることが話題になっている。ムーデンは、タイのカオキアオ動物園で7月に誕生したコビトカバの。SNS上では何百万人ものファンが、愛らしい姿に魅了されている。
首都バンコクにあるケーキ店は、ムーデンをかたどったスイーツを販売。店のオーナーによると、予約は100件以上にのぼり、全体的な注文数も増えているという。「ムーデンケーキを開発してから、寝る間も惜しんで作り続けた。たった10日間で数十万バーツを売り上げた」と話す。金額は約40万円だそうで、タイにおけるケーキの売り上げ額としては高額と言える。
タイ語の「豚肉団子」が名前の由来となっているムーデン。おもちゃの「ブラインドボックス」市場も、このブームに参入した。ブラインドボックスは、箱の中身を隠した状態で販売する玩具で、地元で人気を博している。
地元のアーティストは、この流行に乗り、仕事を増やしている。「この熱狂的な人気ぶりは、中小ビジネスが短期間で確実な利益を生むチャンス。利益をものにしたければ迅速に動き、創造性を発揮する必要がある」と話した。
3Dプリントで作成されたフィギュアは、SNSに投稿されたのち、1000件以上の予約注文を集め、1週間以内に約69万円を売り上げた。今や、「ムーデン」の存在は地元の起業家にとっての“商機”にもなっている。