国内外問わず、多くの支社を持つ企業に勤めるAさんは、基本的には日本国内で勤務し、2か月に1回程度は海外に出張していた。そんなある日、Aさんは上司から1年後に無期限の海外赴任を打診される。実は英会話が苦手なAさんは、限られた時間のなかで英会話を習得しなければならなくなった。
しかし今の仕事は忙しく帰宅時間も決して早くはないため、英会話教室に通うことも難しそうだ。そこでAさんは仕事のスキマ時間で英語を習得する方法を探しはじめ、AI英会話アプリにたどり着いた。
このAさんのような経緯でAI英会話アプリにたどり着く人は多いはず。しかし本当にこのアプリで英語が習得できるのか不安を感じ、ダウンロードできない人も散見される。そこで実際にAI英会話アプリをダウンロードをし、勉強に使えるか筆者自身が試してみた。
AI英会話アプリとは、AIを相手に英語で会話を行い学習を進めて行くアプリだ。音声認識技術が搭載されているため、実際に質問や会話をして発音や文法を学ぶことができる。AIによる回答やフィードバックを受けられるため、やればやるだけ上達できるサービスだ。
筆者が実際に試してみたAI英会話アプリは「Duolingo」だ。このアプリはアメリカ発の無料語学学習アプリで、英語以外にも中国語や韓国など40以上の言語を学ぶことができる。広告表示があるものの、完全無料で使えるのはありがたい。
最初に学ぶ言語を選び、7つの質問に答えると学習が始まる。学習時間は1日5分から選べるため、忙しい人にも最適だ。また現状のレベルに合わせて学習メニューが用意されるので、難しくて進められないということもなさそうだ。
筆者は簡単な会話レベルであれば英会話ができるため、レベル2からスタート。英文が表示され、AI音声が読み上げる。その発音を聞き自分でも同じように読み上げると、音声認識機能が判定してくれる。最初の評価は「がんばったね!」と表示され、無事クリアできた。
次は英訳問題が表示される。表示されている日本語に合わせて、単語を並べ替えて正しい英文を作成する。使わない単語も含まれているため、ちゃんと理解していないと正解できないようになっている。また単語を選ぶたびに音声が出るので、発音のチェックにもなる。
英訳の次は聞き取り問題だ。理解できるまで何度も聞くことができ、スロー再生も可能。筆者は聞き取りが苦手なので、少々苦戦してしまった。スロー再生をすると単語一つひとつがはっきり聞き取れるようになるので、なんとか理解できた。
その後もさまざまなタイプの問題が出題され、楽しく英語を学ぶことができた。間違った問題も後で復習できるので、少しずつレベルアップが感じられる。ゲーム感覚で学習を進めていけば、学べるメニューも増えていくので達成感も味わえて面白い。
このようにAI英語アプリを使えば、発音問題は外でやりにくいものの、他の問題は仕事のスキマ時間を使って英語の勉強を進められることが分かった。ほかのアプリでも最初の数日は無料で試せるものもあるので、自分に合ったものを探してみるのもおすすめだ。もし英会話習得に迫られているのであれば、早速ダウンロードしてみてはどうだろうか。