ハリウッドの若手有望俳優、新作『オー・カナダ』のギャラは超少額!歳を重ねた役は超大物俳優

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ジェイコブ・エロルディ
ジェイコブ・エロルディ

 俳優ジェイコブ・エロルディ(27)は、新作映画『オー・カナダ』に「はした金」で出演していたことが分かった。ラッセル・バンクスの2021年の小説『フォアゴーン』の映画化となる同作で、ジェイコブは若き日のレオナルド・ファイフを演じた。起用されたのは『プリシラ』でのエルヴィス・プレスリー役でブレイクする前で、年齢を重ねたファイフはリチャード・ギアが演じている。

 監督のポール・シュレイダーはハリウッド・リポーターにこう話す。「彼(ジェイコブ)を少額で手に入れた。有名である必要はなかった。その点はリチャードがいれば十分だから」

 「けど彼のパフォーマンスをズームで見たけど、これが40年前だったら、(自身の1980年作の)『アメリカン・ジゴロ』に使っていただろう」

 そして、75歳になるリチャードの「老いの演技」についてシュレイダーは、続けた。「アンソニー・ホプキンス、ジョナサン・プライス、トミー・リー・ジョーンズらがしているのを見て、私はリチャードが老人を演じていないって思ったんだ。これはこの映画の話題性と売り上げに貢献するだろうと思った」

 死を前に自分の遺産について考える男の姿を描いた同作。ポールは昨年1月に82歳で他界したバンクスが末期がんで死期が迫っている時に映画化を決意したという。「ラッセルが病気になったと聞いて、毎年夏に彼に会いに行っていた。彼が私に電話してきて、『この夏は無理だ』って言ったんだ。すぐに深刻なことと気づいた」「皮肉なことに彼は自分が研究した通りの死に方をした」

 2人はメールで映画化の企画について話し合ったそうで、シュレイダーは、その中の1通のメールに「もしまた書くこととなっても、がんで死にゆく芸術家が贖罪を求めるような本は二度と書かない」と書かれていたことを明かし、「彼はそのキャラクターになりきっていた」と続けた。

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