『デッドプール&ウルヴァリン』が世界興行収入10億ドル(約1474億円)を突破した。マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の映画としては、2021年作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』以来の同記録達成となった。
ライアン・レイノルズ、ヒュー・ジャックマン主演のR指定の同新作、歴史的な興行収入となったものの、当のライアンは最近、デッドプールを再演するかは「わからない」としていた。ショーン・レヴィ監督による、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の今後の展開を設定しない「完全な体験」としての作品だったため、「おしゃべりな傭兵デッドプール」として最後の出演になるかは不明だそうだ。
ライアンはコライダーにこう語る。「ショーンはそれ(今後の展開の設定なし)を明確にしていた。とても愛情深い感じでね。というのも人間が直面する最大の問題として、スタジオが『次は何だ?』『他のものをどう作ろうか?』って言ってくることがあるから」「この映画は完全な体験として作られた。他の映画のコマーシャルにするつもりはなかった。そういうものじゃない。そんな映画作りに大きな喜びを僕は感じるよ」「正直今現在、あのデッドプールのスーツをまた着るかはわからない。着たいけどわからないな。今はスーツを掛けて次に何が起こるかを見る時だから」
一方レヴィ監督は、マーベルやディズニーが自己完結した1つの物語を作る許可を与えてくれたことに満足していると続けていた。「多くの人から次回作へのサービスや『アベンジャーズ』の仕掛けをするようプレッシャーをかけられたのかと聞かれたよ」「彼らの名誉のために言っておくと、ディズニーもマーベルも本当に満足のいく自己完結した1つの物語を超えた何かをサービスするよう私たちに求めたことはなかった。そして私たちは彼らのサポートのもとまさにそれを実現させたんだ。だから将来に関しては時間が解決してくれるだろう」