政治団体・NHKから国民を守る党の立花孝志党首(56)が12日、国会内での定例会見で、7日に投開票された東京都知事選での〝ポスター掲示場ジャック〟の収支を明かした。
立花氏は、都知事選にNHK党と自身がサポートした候補者合わせて24人を擁立。都内約1万4000カ所あったポスター掲示場に、1カ所5000~1万円の寄付で第三者にポスターを貼る権利を譲るとしていたが「寄付は550万円ぐらいと聞いています。返金もあります。ほとんどが5000円(の寄付)だったので、単純に割っていただくと1000カ所。寄付関係なく貼っていただいている場所もあるので、2000カ所ぐらい貼った」と説明した。
供託金は1人あたり300万円で「もし5000円で全部売却できたら、1万4000カ所ですから7000万円しか入ってこない。(供託金で)7200万円出しているわけですから、最初から赤字でいいということでスタートしている」と、当初から赤字覚悟の都知事選だったと振り返った。
立花氏の〝皮算用〟は、大きくあてが外れたが「思ったより少なかったです。理由は、テレビや新聞社による偏向報道です。そこは明確ですよ」と笑う。物議を醸した掲示場ジャックだが「ワンちゃん猫ちゃんの写真を貼ることによって、ポスター掲示場をスルーする、まったく気にしない人がそれに注目する。(都知事選)投票率が5%上がったわけですよ。これ、我々のポスタージャックによるものだって否定できない」と反論した。
都知事選の総括で、立花氏は「十分とは言えませんが、かなりの数を貼ることができた。目的としては、こういうポスター掲示場は非常にムダだからやめましょう、ということは申し上げている通り」と意義を強調した。
「ポスター掲示場をやめるっていう目的でやっているんだ、みたいなコメントが(ネット上で)流れていることを見ると、やはり相乗効果…いい意味の効果。嫌われているんでしょうけど、よくやっているとの効果があって、我々は来年の参議院選挙で2%獲るということを目標にしているので、この7200万円は非常にいい効果があったと思います」と、成功だったとした。