寺田心「俳優と獣医師の両立」思いはブレない!犬5匹との暮らしは「癒やしそのもの」

椎 美雪 椎 美雪
「俳優業と獣医師の両立」は実現させたいと熱い思いを口にした
「俳優業と獣医師の両立」は実現させたいと熱い思いを口にした

 子役出身俳優の寺田心が29日、都内でイベントに登場し、国産ペットフード企業・ペットラインが発足した「いぬとねこ シニアのそなえプロジェクト」アンバサダーに就任した。

 この日「親子で学ぶわんちゃんねこちゃんのしあわせなシニア期」をテーマに、犬や猫を飼っている6組の親子と寺田が、獣医師から犬や猫のシニア期について学ぶイベントが行われ、自らも5匹の犬と生活している寺田は、積極的に質問などをぶつけた。

 イベント終了後、インタビューに応じた寺田は「生まれた時から犬と一緒に生活してきたので、いつか動物に携わることをしたいと思っていました。それが、アンバサダーという形で実現してうれしいです」と明かした。

 老犬ボランティアの活動について、具体的な内容を尋ねると「歩けない子のアシストをしたり、排せつのお手伝いをしたり、耳掃除や爪切り、薬の仕分けなどをしています。シニア犬は、激しく動き回ったりはしませんけど、おっとりしたとした動きがとてもかわいいんですよ」とうれしそうに語る。

 改めて愛犬5匹(もも、ゆゆ、ぽぽ、とと、ろろ)について聞くと「ろろくんが、てんかんの持病があって、最初にわが家へお迎えしたととくんも、心臓が少し弱いんです。そして保護犬だった子たちも、当初は健康状態が心配でした。でもしっかり病院に通って、先生と相談しながら治療をしたので、今は全員元気に過ごしています」と言い「ゲージも増えて、洋服もどんどん増えていってます(笑)」と笑顔を見せた。

 多頭飼いでは、先住犬との相性が懸念されるが「幸い、全員が仲良し」なんだとか。「毎日わいわい楽しいです。どんなに疲れていても、家で5匹に迎えられたら疲れが吹き飛びます。幸せにしてあげたいのに、僕が癒やしと幸せをもらってるんですよね」と目じりを下げた。

 以前は、ろろくんが頻繁にてんかんを起こすことがあったそうだが、獣医師から現代ならではのアドバイスをもらったという。「僕も母も、最初はパニックになってしまったんですけど、先生から『症状が出たら必ず動画を録ってください』と言われました。リアルタイムの症状を記録することが大事なんだと。身近なものなのに、言われるまで気が付きませんでした」と苦笑い。「それからは、僕がろろを落ち着かせて、母が動画を録って、それから僕が病院に電話をするという、連携が取れるようになりました」と、家族との話し合いの大切さも実感したようだ。

 人間界の医療だけでなく、動物界の医療も変化し進化する中、あえて臨むことがあるかと質問すると「啓発力」だと言う答えが。「今日のイベントにも、小学生の方が参加してくれていましたが、学校でも犬や猫の生体や環境について知る機会が増えてほしいと思います。人間と動物の年齢の進みが違うことの理解や、その時に犬や猫はどんな状況なのか。小さなうちから関心を持ってほしいし、知識があることで、愛犬や愛猫にやってあげられることが、一つでも増えるんですよ。だから知る事は、すごく大事なことだと、体験を通して思うんです」。

 寺田はさまざまな場面で「将来は、俳優と獣医師を両立したい」と口にしている。改めて、俳優と獣医の魅力を聞いてみた。

 「未熟な僕がまだ言えることではないのですが、俳優は正解がない職業だと思います。努力をすればするほど、限界がないってわかりますし、だからこそ頑張り続けられるんです。これからもたくさんの作品に出て役を演じながら、楽しんで続けたいです。獣医師については、まだ実現していないので未知数ではありますが(笑)、子どものころからずっと犬と暮らして来て、病気になったり看取ったりする中で、彼らを自分の手で助けてあげたい、という思いがどんどん強まっていきました。一緒に生活しながら、いつも後悔のないようにと思っていますが、きっと後悔はすると思うんです。でも最善は尽くしたい。だから獣医師じゃなくても、何かしらの形で動物にかかわる仕事にはかかわりたいと思っています」。

 最後に、実現の可否を除いて飼ってみたい動物を尋ねると「クマとオオカミ」と返答。「狂暴な動物ではあるけれど、それは生きるための猟であったりするじゃないですか。その偏見を覆してみたいんです(笑)。もし、人間と共生できる世界だったら、もっと違う愛らしい一面があるんじゃないかと、期待してる部分があるんです」と笑顔で明かした。

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