梅沢富美男、千原ジュニアら芸能人が俳句をつくり、俳人の夏井いつき氏の歯に衣着せぬ批評に挑む一喜一憂するさまが人気のTBS「プレバト」。2月22日放送分では、前代未聞のパクリ騒動から、破門をくだされる“事件”が起きた。
芸人のレイザーラモンはこの日、NHK「紅白歌合戦」に出場している演歌歌手、天童よしみのコスプレで登場。「カラオケ」を兼題に発表したのが「朧月 負けたらあかんで 東京に」。夏井先生は、才能アリの70点と高く評価した。
しかし、特別永世名人の梅沢は「なに?」。MCの浜田雅功も「これはアカンよ」とピンときた様子。共演した小林幸子が「歌詞だよね?」と尋ねると、RGは「『道頓堀人情』の歌詞にあるんですけど『負けたらあかんで 東京に』というのが。東京に友達を送る会と重なって…」と、天童が1985年に発表したヒット曲から拝借したことを、悪びれずに告白した。
浜田は「歌詞…ですもんね」と困惑。RGは「でも、気持ちです。たまたま歌詞と重なっただけで。たまたまです」と意図を語ったが、梅沢は「いい加減にしろよ。パクリだろ、おまえ!」と怒りをぶちまけた。
「パクリじゃないです。気持ちです」と否定するRGに「気持ちじゃないよ!天童さんの歌の節だろ、全部。おかしいわ、こんなの」とキレ倒した。
そして夏井先生の講評が。「いろいろお聞きしてると、やっぱりそうだったんですね。これは全部歌詞なんですね」と愕然。「私は一応、偶然というのがあるかもしれないとか、本歌取りしたつもりで、その範疇を踏み外してしまったとか、そういうケースかもしれないから、ひとまず、文字面のまま評価をいたしました」と70点の意味を説明した。
その上で「でも、作者が分かってみたらあなたじゃないですか。いつもの手口でしょ、これ。作詞家の方に対して、とてつもなく失礼。こんなものを許していたら、表現の世界は成立しない」と梅沢以上の激怒をみせると、浜田は爆笑して大喜びした。