1980年代にアイドル・新井薫子として活躍した現代美術家のKAORUKOが1日、大阪・阪急メンズ大阪で開催中の関西初の個展「K子 in Wonderland」(11日まで)の内覧会にお笑いタレントのゆりやんレトリィバァと出席した。
中森明菜、小泉今日子らとデビュー年が同じ「花の82年組」。同期の松本伊代とは高校の同級生で、「今でも仲良くしています」と、作品のモデルを依頼するなど現在でも親交がある。
もともと画家になりたかったが、ふとしたきっかけで受けたオーディションで合格してアイドルの道へ。体調を崩して一時、芸能界を離れていたが、出演したテレビ番組を契機に1988年に童話作家の五味太郎氏に師事し、本格的に芸術の道へ進んだ。2007年に米国を拠点にして日本と往復しながら活動をしている。
アイドル時代も創作に大いに役立っている。「かわいいらしいとか、女性を客観視して表現していたので、そういった意味で女性の個性を見抜くことが特技となり、現在も女性のフェミニズムを表現しているというところでは、その時と変わっていないと思います」と話した。
今回はゆりやんをモデルとした作品を発表。「ゆりやんさんもアメリカで勝負をしようというのを、いろんなところで見させていただいて、それで私も頑張ろうって思いになりました。それに、ゆりやんさんは以前から好きだったので、描かせていただきました」と起用した理由を説明。ゆりやんは「うれしいです。ありがとうございます。光栄です」と恐縮していた。