ダルビッシュ母、次男の壮絶な非行語る 自身も暴力受けるも「生きにくかったやろな」と理解

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 パドレス・ダルビッシュ有
 パドレス・ダルビッシュ有

 米大リーグ・パドレスに所属するダルビッシュ有投手の母・郁代さんが、26日放送の日本テレビ系「人生が変わる1分間の深イイ話 復活2時間SP」に出演。次弟・翔さんの非行について語った。

 ダルビッシュ家の息子は3兄弟で、翔さんは有の3歳年下。有が高校時代から全国レベルで活躍し、あっという間に世界レベルの投手となった裏で、弟たちには想像以上の負担が掛かっていたという。

 郁代さんは「長男がそんなに注目浴びるような状況でなかったら、弟たちももっと生きやすかったと思うんですけど」と述懐。「特に次男はなんか生きにくかったやろなって。自分をどう肯定するかっていうのをね。『お兄ちゃんはあれやのに、お前全然あかんな』とか、やっぱりそういうことは常に言われる。そういう言葉によって自分を評価してしまうじゃないですか。だから『俺はアカン』みたいな感じで、なっていったとは思います」と翔さんの苦悩を慮った。

 翔さんの反抗期はすさまじく、非行に走って暴力を振るわれることもあったという。ともに出演した三男の賢太さんに「平気でシバかれてたもんな」と水を向けられた郁代さんは「ふっ飛ばされてたわ」と笑いながら振り返った。

 有がプロ入りしてスターダムを駆け上がる中でも、翔さんの非行は収まらず、郁代さんは警察に頭を下げる日々が続き、5年近くまともに眠れなかったという。賢太さんは「ずっと大変そうやった、ホンマに。『しんどい、しんどい』って、『もう死ぬ』って言った時も何回もあるし」と明かした。

 郁代さんは47歳の時、くも膜下出血で緊急手術を受けた。後遺症はなかったというが、「その前の記憶はかなり失ってるものもあるんです。失った方が良かったんだと思うんですよ。覚えておきたくないようなものかなと思うんで」と笑いながら明かした。

 翔さんは中学3年生で初めて逮捕され、高校時代は地元・大阪で“伝説のヤンキー”と称された存在。その後も大麻所持や傷害容疑で複数回逮捕され、2015年には野球賭博の疑いでも逮捕された。現在はYouTubheチャンネル「ワルビッシュTV」の運営などを行っている。

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