ルイ王子(5)が、いろんな感情表現が書かれた図表「フィーリング・ホイール」を使って気持ちを説明していることが分かった。母親のキャサリン皇太子妃によると、次男ルイ王子が通う英国のバークシャーにあるランブルック・スクールでは最年少のクラスからメンタルヘルスに関して話し合いの場を設けているそうだ。
キャサリン皇太子妃は、15日にロンドンで開催された自らが立ち上げたキャンペーン「シェイピング・アス」の国内シンポジウムの前に、司会のファーン・コットンに話していた。
「ルイのクラスでフィーリング・ホイールを使っているんです。とても素晴らしいと思います。5歳か6歳の子供たちが、その日自分がどういう気持ちかを表すために、色の名前や絵を使うんです。学校の会話の中に取り入れようという真の熱意がそこにはあります」「話題にし続け、メンタルヘルスが自分にどのように影響を与えるのかを考える、同じ会話です。このことについて話すために必要な枠組みを見つけることがとても大事なのです」
さらにキャサリン皇太子妃は21カ国から110人の専門家が携わった研究を通して、社会的、感情的なスキルを育むことが、「長い目で見た成功にとって、読書、作文、計算と同価値がある」ことが判明したとした上で「人生における危機的状況に達したことのあるリハビリのプログラムや依存症の回復施設の人々、ホームレスの人々に、未来の世代に同じ道を経験させないためには何が最も大切かと質問したのです。彼らは頻繁にこう言っています。幼少期に安全、帰属、愛を供給することだと」と説明
「これらのことを希求することは人間の性です。私たちはこのことを生まれながらに、直感として感じています。しかし私たちのあまりに多くが、その人生においてあまりにも何回も、この基本的要求を無視されています。そこには断絶があるのです」「とにかく深いところからの要求について、私たちが作った社会は答えてくれないことが往々にしてあります。その影響は私たちの周りを見れば明らかです。酷いメンタルヘルス、不安、うつ、虐待、依存症、すべてがあまりに日常となっています」
ウィリアム皇太子との間に、ルイ王子の他、ジョージ王子(10)、シャーロット王女(8)がいるキャサリン皇太子妃、ポジティブな違いを作りだすことに全力を尽くすとして、「これは私たちの社会において、最も弱い位置にある最年少の子供たちだけのことではありません。今悩んでいる多くの若者や大人たちのことでもあるのです」「このような個人が短期的に必要としていることを満たす以上のことを私たちはしなくてはいけません。長い目でみた、予防的な変化を考えなくてはいけません。それは一番始まりの段階に戻るということです」と語った。