〝日本一のコント師〟を決める毎年恒例のお笑い賞レース「キングオブコント2023」の決勝進出10組が27日、決定した。ゼンモンキー、隣人、ファイヤーサンダー、カゲヤマ、サルゴリラ、ラブレターズ、蛙亭、ジグザグジギー、や団、ニッポンの社長が栄冠を争う。決勝は10月21日午後2時からTBS系で8時間生放送される「お笑いの日2023」内で行われ、午後7時にスタート。総合MCはダウンタウンが務める。
2008年にスタートした「キングオブコント」。今年は史上最多となる3036組がエントリーした。この日、「キングオブコント」公式YouTube がプレミア配信され、準決勝を戦った34組の中から決勝進出を果たした10組が発表され、MCに山里亮太(南海キャンディーズ)を迎え、ファイナリスト10組による記者会見が開かれた。
初出場5組のファイナリスト。顔ぶれを見た山里は「よくこんなネタが思いつくな、よくこんなことを表現できるな、という人たちが勝ち残りました。こんな人たちと戦わなきゃいけない今の世代の人たちって大変だと思います。それぐらい凄い人たちが集まったと思います」とコメント。第16代キングの称号と優勝賞金1000万円を目指し、決勝進出決定直後のファイナリストたちの喜びの声も公開されている。
決勝進出10組と速報コメントは次の通り。
◆ゼンモンキー(決勝初出場)
「荻野は学生のころからずっとお笑いを見続けていて、ファイナリストの中で彼が一番の『キングオブコント』のファンだと思っています。そんな彼の意気込みを聞いてください」(むらまつ)
「本当にファイナリストのみなさんのことはリスペクトしていますけれど、決勝戦は倒すつもりでいきたいです。ワタナベエンターテインメントを背負って頑張ります」(荻野)
「僕はめちゃくちゃ車が好きなので、優勝したら車関係の仕事がしたいです」(ヤザキ)
◆隣人(決勝初出場)
「大阪を背負ってここに来ています。東京もんには負けへんで! という気持ちで頑張ります。お笑いはナマモノだと思っているので、お客さんの表情や口角の上がり方とかで言葉尻を変えたりしているので、その辺りの臨機応変さは負けないかと思います」(中村)
「去年のチャンピオンのビスケットブラザーズさんが大阪で一緒なので、色々とアドバイスをもらっていました。その辺りを活かしながらネタが作れたと思っています」(橋本)
◆ファイヤーサンダー(決勝初出場)
「決勝進出が決まって素直にめちゃくちゃうれしいです。僕はコンビ結成以来、これまでずっと相方の厳しい指導という名のパワハラにも耐えてきました。今年決勝に行けなかったら相方を訴えようと思っていたのですが、決勝に行けたので相方への怒りも全部チャラです」(こてつ)
「相方のこてつはよく遅刻もするし、ネタも覚えないので、今までの厳しい指導はパワハラではなく、当然の行為です。決勝に行けても彼の遅刻は全然チャラにする気はないです! 優勝したら相方のいとこの東ブクロさん(さらば青春の光)と共演したいです」(﨑山)
「ネタの調整中に僕が声帯を痛めてしまいまして、病院代が無くて困っていたらライスの田所さんがお金を貸してくれて、そのお金で病院に行って点滴を打ってベストコンディションで準決勝に臨めたので、田所さんのおかげで今ここにいます」(こてつ)
◆カゲヤマ(決勝初出場)
「いや、もうめちゃくちゃうれしいです。こんなところに来られるとは思ってなかったので。初出場でちょっと生意気になっちゃうかもしれないのですけれど、優勝を狙いたいと思います」(益田)
「生き物が好きなので、優勝したら水族館の1日館長をやりたいです。好きな魚は「サメ」です」(タバやん。)
「一昨年、『お笑いアカデミー賞』という番組で私が考案したゲーム「スリル」をやらせていただきまして、そのときに松本人志さんに負けて12万円を松本さんにプレゼントしてしまったので、次に松本さんに会えたら、12万円を何に使ったかを聞きたいです」(益田)
◆サルゴリラ(決勝初出場)
「僕たち幼稚園から一緒で幼なじみなのですが、44歳になりまして。もう40年負け続けてきてやっと決勝に行けたので、優勝目指して頑張りたいと思います」(児玉)
「僕は44歳で実家暮らしなので、優勝したらそろそろ一人暮らしをしたいです。『ラヴィット!』の新居を探すコーナーにも出演したいです。僕らはライブでネタをたくさん揉んできたし、周りの芸人にも「このネタいいね!」と言ってもらえたので自信を持って決勝に臨みたいです」(赤羽)
◆ラブレターズ(7年ぶり4回目の決勝進出)
「僕らが軽々しく『優勝狙います』って言えないくらい、決勝の顔ぶれにはしびれています。勝てっこないよっていう部分がみんな1個ずつあるので。中でもニッポンの社長さんなんかは本当に大好きなので、決勝の舞台で好きな人たちと戦えて、もし勝てるってなったらうれしいです」(溜口)
「最近は年齢を重ねて、コントのキャラクターでおじさん役を演じていても説得力が出てウケるようになってきたのを感じているので、決勝では落ち着いてどっしりやれそうな気はしています。それをみんなが笑ってくれたらいいなと思います」(塚本)
◆蛙亭(2年ぶり2回目の決勝進出)
「『キングオブコント』に向けて調整に調整を重ねまして、何とかギリギリ先月体重が100kgになりベストコンディションでネタに臨むことができました」(中野)
「出番前にモンブランとシュークリームを中野に与えてパンプアップさせてきました。中野は本番前にお腹が空くとすごくパフォーマンスが落ちるので、かといって私が直接渡すのも中野の機嫌をとっているようで嫌なので、作家さんを通して食べ物を渡しながら決勝戦もしっかりと中野のコンディションを整えたいと思います」(イワクラ)
◆ジグザグジギー(7年ぶり3回目の決勝進出)
「僕らは2008年結成で、『キングオブコント』も同じ年に始まったので、今までずっと『キングオブコント』だけに向けてネタを作ってきました。このためだけにやってきていると言っても過言ではないので、ファイナリストに選ばれたときはうれしかったです」(池田)
「一時期、僕らは完全に世代交代みたいな雰囲気があって、もうしんどいのかなって思った時期もあったんですがなんとか諦めずにやってきてよかったです。僕は39年間彼女がいたことがないので、優勝したらお見合い番組に出てみたいです」(宮澤)
◆や団(2年連続決勝進出)
「去年決勝に出られたんですけれど、1年かけてちょっとずつ沈んできたので、もう1回上がるために絶対に決勝に行きたかったので・・・」(本間)
「『今年、決勝に行かなかったら終わりだ』と言われ続けてきたので、本当に決勝に行けて良かったです(伊藤)
「優勝したらラーメン評論家の石神秀幸さんと一緒に『ラヴィット!』のラーメンロケに行きたいです」(中嶋)
◆ニッポンの社長(4年連続決勝進出)
「3回目の決勝(2022年)で終わったと思っていたのですが、また決勝に行けたので、今回で決勝4回目ですが、調子に乗らずに『3回目』くらいの気持ちで臨みたいです。野球が好きなので、優勝したら野球関係のお仕事がしたいですし、できたら阪神の4番とかやりたいです」(辻)
「僕らのコントでこの国が少しでも明るくなればいいなと思います」(ケツ)