「ロックの女王」が死去 44年間ともに活動した夫を残し サンパウロの自宅で帰らぬ人に

海外エンタメ 海外エンタメ
リタ・リーさん
リタ・リーさん

 ブラジルのロック歌手リタ・リーさんが死去した。75歳だった。「ロックの女王」の異名があったリタが、サンパウロの自宅で帰らぬ人となったことを、本人のインスタグラムが発表。家族や愛する人々に囲まれて旅立ったことを報告している。

 「深い悲しみの中、家族は皆さん全員の慈しみや愛に感謝しています」とリタのアカウントは報告し、息子のジョアオさんはこう綴っていた。「あなたの人生は本当に強烈で素晴らしいものでした。多くの人々から称賛され愛されていました。本当に時代の先を行っていました」「私はあなたを称賛してもしきれません。常にそうでした。あなたの息子でいることは名誉と恩恵に尽きます」

 さらに「あなたが世界にもたらした喜びや楽しさを少しでいいので私も与えることができたら、幸せで満たされることでしょう。あなたはロック、最高の女王です。世界は最もユニークで素晴らしい人間を失いました」「私は自分の母を失った。しかしあなたは永遠です。その偉業、歴史、芸術は永遠に生きることとなります。これは私の人生をかけた任務です。私が生きて、恵みあふれる限り、あなたは多くの人をこれからも幸せにし続けていくのです」と綴った。

 ジョアオさんを含む3人の子供、44年間ミュージシャンとしてもタッグを組んでいた夫のロベルト・デ・カルバリョを残し逝った。1960年代にロックバンド、ムタンチスのメンバーとしてデビュー。華やかな衣装で「ロックの女王」と呼ばれ、バンド、トゥッティ・フルッティとのアルバム『フォービドゥン・フルーツ』は20万枚のセールスを記録、ヒット曲には『ナウ・オンリー・ミッシング・ユー』や『オヴェハ・ネグラ』がある。

 マルチインストゥルメンタリストで世界をツアーで回ったリタは、その後ヴィーガニズムに傾倒、動物愛護の活動でも知られていた。

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース