結成16年以上漫才賞レース ライセンス藤原一裕が明かす2つの考え方 出場は全国ツアー千秋楽次第?

藤丸 紘生 藤丸 紘生
全国ツアー「ライセンス漫才ツアー2022」千秋楽に意気込むライセンス・藤原一裕
全国ツアー「ライセンス漫才ツアー2022」千秋楽に意気込むライセンス・藤原一裕

 昨年末、結成16年以上のコンビが競う漫才の賞レース「THE SECOND~漫才トーナメント~」の開催が発表された。決勝は5月に全国ネットで生放送され、MCは東野幸治(55)が務める。4月にコンビ結成27周年を控え、出場資格を持つお笑いコンビ・ライセンスの藤原一裕(45)にこの新しい賞レースの捉え方、向き合い方を聞いた。

 同大会は「漫才師たちにセカンドチャンスをつかんでほしい」という願いで命名。その一方でM-1を卒業し、賞レースの十字架から解放された漫才師たちを再び戦場に放り込むという一面もあり、開催発表にあたって東野は「『イヤな大会が始まったな』と思う芸人がたくさんいるやろうなと(笑)」とコメントを寄せた。

 1996年結成のライセンスも出場可能。大会の開催を知った藤原は「『出た』って思いました。東野さんのニヤッとした笑顔とともに…」と心境を明かし、「同じくらいのキャリアの芸人と会うと、その話になりますね」と続けた。

 結成年数の上限がないというルール上、「(優勝するまで)毎年出場し続けなきゃいけないという考え方だとしんどい」とする一方で、「勝てる(ネタができた)年だけ出れば良いんじゃないかという考え方もあって、どっちかと言えば後者ですかね」とまんざらでもない様子だった。

 相方・井本貴史(44)とは出場について、まだ話し合っていないというが「たぶん(考え方は)同じだと思います」と話し「こんなん言ったら、出たときに『めちゃくちゃ、やる気やな』と思われますけどね」と軽やかに笑った。

 今月29日には全国ツアーの千秋楽である奈良公演(生駒市・たけまるホール)が控えている。5都市を巡ってきた集大成を2人の地元でぶつける。ちなみに「THE SECOND」のエントリー期間は31日まで。そのことを伝えると、藤原は「千秋楽、めちゃくちゃウケたら滑り込みでエントリーするかもしれないですね」とニヤリとした。

 ◆藤原一裕(ふじわらかずひろ)1977年9月20日生まれ、奈良県生駒市出身。96年、高校の同級生だった井本貴史とお笑いコンビ「ライセンス」を結成。コンビとして99年、「第29回NHK上方漫才コンテスト」優秀賞。06年、M-1グランプリに敗者復活から決勝進出。個人として09年から3年連続「吉本男前ランキング」1位で殿堂入り。17年、「遺産ゲーム」で小説家デビュー。特技は空手。身長181センチ。血液型O。

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