いたずらがバレてしまい、首をつままれしょんぼりする猫をリアルに再現した折り紙がSNS上で大きな注目を集めている。
「いたずらがバレてつままれた猫を折りました。」
とこの作品を紹介したのは「げん(@gen_h)」こと折り紙作家の萩原元(はぎわら・げん)さん。
しょんぼり脱力した身体のラインと、つままれて伸びる首の皮……「つままれにゃんこ」と名付けられたこの作品は正方形の紙一枚から折られているとは思えないほどリアルかつ精巧だ。
萩原さんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「着想がスゴイ🙀」
「え…可愛い!うちの猫の前でやってみたい!反省するかなぁ?」
「んぁぁぁ脱力感がたまらんです!!
可愛いですーーー😭♥️」
「しょんぼり感が伝わってきてつい許しちゃうなこれ☺️」
「帰りたくなくて踏ん張ってる柴犬もお願いします♪(o・ω・)ノ))」
など数々の絶賛の声が寄せられている。
萩原さんにお話を聞いた。
ーーこの作品を思い付かれたきっかけをお聞かせください。
萩原:2022年2月22日のスーパー猫の日合わせで作品を投稿するために創作した「おすわりネコ」という作品がアイデアの元になっています。当時いくつかの試作を作り、最終的には今回のものとは別の作品を選び投稿しました。
ですが捨てがたい試作もあったので後日そちらも投稿しています。それが「首根っこを掴まれて神妙にしているふくよかな猫」でした。
これが今回の作品の直接の元になりました。このアイデアを元にしつつ実物の写真やトムとジェリーのトムなどをモデルにして折ったのが今作です。
ーー製作にあたりこだわったこと、ご苦労されたことなどお聞かせください
萩原:とにかく脱力感のあるポーズと表情を出すのに苦労しました。折り紙は細かいニュアンスを表現するのが比較的難しい造形ジャンルなので。四肢のつき方、首の角度、しっぽの曲がり方、など色々なところを微調整しながら折りました。
ーーこれまでの作品への反響についてお聞かせください。
萩原:可愛いと言ってくださる方が多くて嬉しいです。いちばん嬉しかった感想はダンボールアートのオドンガー大佐さんの「猫の柔らかさと重力を折っている」というコメントでしょうか。
それと「折ってみたい」「作ってみたい」という感想も結構あって、これは折り紙特有なのかなと思います。
◇ ◇
「くれぐれも本物の猫をこの作品のように持たないでください」と萩原さん。いたずらした猫に「こうなっちゃうよ」と見せつける用に、作り方が公開される日を待ちたい。
なお今回の話題を提供してくれた萩原さんはこれまで「Spirits of Origami」(Origami-shop)「萩原元 折り紙作品集」(おりがみはうす)という作品集を出版。
いずれも比較的簡単なものから複雑なものまで、幅広い作品の折り方が紹介されているので、ご興味ある方はぜひ手にとっていただきたい。
萩原元さん関連情報
Twitterアカウント:https://twitter.com/gen_h
公式ホームページ:https://www.genorigami.com/
Spirits of Origami(Origami-shop):https://origami-shop.com/en/spirits-origami-hagiwara-xml-206_2649_208_2618-7504.html
萩原元 折り紙作品集(おりがみはうす):https://origamihouse.jp/book/original/hagiwara/hagiwara.html