故ボブ・マーリーの孫で、ミュージシャンのジョセフ・メルサ・マーリーが死去した。31歳だった。ジョー・メルサという名で活動していたジャマイカ系アメリカ人の新進レゲエスターのジョセフは27日、アメリカで車の中で意識不明の状態で発見されたとストリーミングサービスTIDALが伝えており、また南フロリダのラジオ局WZPPによると、ジョセフは生涯喘息を患っていたとされ、その発作で亡くなったと報じている。
ジャマイカ育ちで、高校生の時に米フロリダに移住したジョセフは、マイアミ・デード・カレッジ在学中にスタジオ・エンジニアリングを学び、2014年にはEP「コンフォタブル」、2021年は「エターナル」をリリースしている。
祖父のボブは1981年に36歳でがんで他界。7人の女性との間に11人の子供がいた。父スティーブン・マーリー(50)もミュージシャンというジョセフは、2014年のジャマイカ・オブザーバー紙に、父の足跡をたどるのは難しいと示唆し「父は意味のある曲を創り出し、レガシーを残している。これは僕が辿り着かなきゃいけないことなんだ」と明かしている。
また、ザ・ピアーとのインタビューでは、その有名な姓に恥じないようにする「プレッシャーは感じていない」とし、「克服しなければならないことや、ただやらなければならないことがある、そういうものだ。マーリーであることに感謝してる。自分が生まれた場所、神様が決めた場所に置かれたことにとても感謝し、有り難く思っているんだ。すごく嬉しく、誇りに思っている」と語っていた。
一方、キングスレー・ベン・アディルが主演を務め、現在製作中のボブの伝記映画の中で、ジョセフが登場するかは明らかになっていない。