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スピルバーグ監督 映画製作者はコロナ禍で見捨てられた!? 映画館は社交の場、“強壮剤”になるのに

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『テリファー2』残虐描写で上映中に失神、嘔吐する観客が続出※写真はイメージです(Boragoo/stock.adobe.com)
『テリファー2』残虐描写で上映中に失神、嘔吐する観客が続出※写真はイメージです(Boragoo/stock.adobe.com)

 スティーブン・スピルバーグ監督(75)は、映画製作者はパンデミックによって「見捨てられた」と思ったという。コロナ禍の危機により、映画館が封鎖されている間、ストリーミングのプラットフォームが躍進した一方で、映画製作者は作品の一部がHBO Maxなどのサービスに追いやられたとスピルバーグは語っている。

 「パンデミックは、ストリーミング・プラットフォームが加入者数を記録的な水準に引き上げるきっかけとなった一方で、私の友人の最高の映画制作者たちが、彼らの映画が無情にも劇場公開されず、見捨てられたんだ。彼らは買収され、映画は突然、この場合はHBO Maxに追いやられた。私が言っているのはそのことなんだ」

 またパンデミックが大きな変化のきっかけになったことについて、古い世代の映画ファンは、最初は映画館に足を運ばなくていいことに「ほっと」したかもしれないが、今では社交の場を懐かしみ求めているかもしれないとスピルバーグはニューヨーク・タイムズ紙に続ける。「年配の観客は、ベタベタのポップコーンを踏まずにすむことに安堵したのだろう。しかし、同じ年配の観客でも、いったん劇場に入れば、見知らぬ人たちと社交の場に身を置くことの魔法が強壮剤になると、私は本当に信じているよ」

 2020年、米映画産業大手のワーナー・ブラザースは、市場へのアピールをできるだけ確実なものにするために、2021年のリリース作品をすべてストリーミング・プラットフォームで提供すると発表、同社のピクチャーズ・グループのトビー・エメリッヒ会長は当時、次のように語っていた。

 「2021年の大部分は市松模様のように、グローバルリリースとナショナルリリースの両方を行う劇場市場になると思われます。特に大作映画については、劇場が開いていて、消費者が行けることが出来る場合、多くの人が劇場に行くことを選ぶと考えています。この決定は世界の劇場市場において、1年間にできるだけ多くの映画提供を確実なものにするためです」

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