王林が持つ「Jアラート」への疑問 県全体の〝危機管理〟にも言及

福島 大輔 福島 大輔
王林(インスタグラム@ourin_ringooooより)
王林(インスタグラム@ourin_ringooooより)

 青森県のご当地アイドルユニット「りんご娘」出身のタレント・王林が、このほどよろず~ニュースの取材に対応。10月4日、北朝鮮の弾道ミサイル発射によって青森県で発令された全国瞬時警報システム(Jアラート)に言及し、青森県の街作りについて持論を展開した。

 王林はJアラート発令当時、青森に帰って自宅で寝ていたという。「Jアラートって、鳴ってからすぐもう(ミサイルが)落ちてるんですよ。意味があまり果たされてないんじゃないか?って思っちゃって。連絡くれるのはうれしいけど、もうもっと早くできないのかな…」と、現実的な問題点を指摘した。

 さらに「もし避難するってなった時に、青森県民はどこに逃げたらいいのかって、そこまでちゃんと考えてる人がどれだけいるんだろうなって。青森の街には、東京みたいな地下施設がそもそもないし、あの時も、小学生は朝の登校中だったんですよね。朝方で、みんな道端でしゃがむことしかできなかったって聞いて…。もしも何かあった時ってのを考えて動いてくれる人がいないと、本当に危険じゃないですか」と力説した。

 その上で「それって何て言うか、青森県全部に言えると思うんです」とさらに思いを吐露。「例えば伝統工芸品も今やっている人がどんどんどんどん減ってて、じゃあ今後どうするのかっていうことを考えて行動してる人が少なかったりとか、りんご農家さんが減ってるそうなんですけど、青森県ってりんごが一番有名で、大きなイメージなのに、そこを守っていかなくていいのかとか…。そういうを感じて、やるべきことはたくさんあるんじゃないかと思えてならないんです」と言葉を続けた。

 具体的な案として「青森は雪がすごく多い所なので、冬はみんな出歩かないようにするんですけど、大きな地下街があればそこに人の動きが生まれるし、例えば単発的にちょっとお店やってみたいとか、若い人の支援にもなるでしょうし、いざという時には避難できる場所も使える」と説明。「でもそれは、すごいお金がかかることですし、管理やメンテナンスも問題も確実にある。そこで優先順位の中で、例えば東京のような大きなビルを建てるのは本当に必要だったのかな?とか、考えさせられることが多くて、インスタグラムのストーリーズにも(アラート当日に)とかに書かせてもらったんです」と話した。

 さらに「青森は海産物もおいしくて名物ですし、ミサイルが海に落ちたからOKってわけじゃないと思うんです。青森の近くに落ちてること自体、もう考えられないことなのに、『海に落ちたんだ、良かったね』っていう雰囲気になってるのもたまらないものがあります。もしかしたら、近くに漁船とかもいるかもしれないじゃないですか」と悲痛な思いも。「いろんな分野で『もっと危機管理していかないといけない』『もっと魅力を引き出したい』と思うと、やらなければいけないこと、やりたいことがどんどん出てくるんです。それを少しでも実現するために、私はこの表現の場である芸能界で、でできることをやりたいと思っています」と言葉に力を込めた。

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