作家の乙武洋匡氏(46)が30日、東京・JR大崎駅前で、品川区長選(10月2日投開票)に無所属で出馬した元都議・森沢恭子氏(43)の応援演説に参加した。
参院選以来となる街頭でのマイク。「多様性という観点からすれば、森沢さんを応援せずにはいられない」と声を張り上げた。「どれだけ品川区政に、女性の視点が反映されてきたのか。現役子育て世代の視点が反映されてきたのか。まさにそれが多様性、ダイバーシティーということ。日本を多様性ある社会にしたい。女性であり現役の子育て世代であり、その2つの視点を政策に盛り込んでいる森沢さんをぜひ、品川区長に押し上げたいと思っているんです!」と熱く語った。
7月の参院選では、多様性を訴え東京選挙区(改選6)に無所属で出馬したが、当選はならなかった。初の応援演説を〝解禁〟と表現した乙武氏。2カ月半の充電を経て政治活動を再始動させた。「気力ともに充実して、9月から再始動した感じ。政治塾の準備であったり、自分と思いの重なる方の応援だったり、自分自身の力を社会に還元していけるのかというのをやっていきたい」と意気込んだ。
今年秋から冬のスタートを目指し、政治塾の立ち上げを進めている。賛同者も増え、講師なども決まっているといい「政治を通じてダイバーシティーということを実現させていきたいという方々が実際に政治の世界を目指される上で、役に立つような政治塾になればいいなと思っています」とプランを語った。
政界への再挑戦については「何か明確にこの選挙を目指しているというものはないが、今回32万人を超える思いを託していただいた。それをしっかり政治に反映させることができなかった。次の選挙へのチャレンジということに限らず、幅広い活動を通じて、そういった方々への思いに応えられるような活動を続けて行きたい」とした。