「うどんの持込みは固くお断り」香川発着フェリーの注意書きが話題 運営会社が「おわび」した“誤解”とは

 「うどんの持込みやペットの持込みは、固くお断りいたします」。神戸~小豆島~高松をつなぐフェリーの客室案内が「全席禁麺」「よくあることなのか」とネット上で注目を集めた。ユニークな注意書きのわけを運営会社に聞いた。

 話題になったのは、10月22日に就航する新船「あおい」の客室紹介ページ。11タイプの客室のうち、10種に「うどんの持込みやペットの持込みは、固くお断りいたします」、ペットと同伴可能な1種には「うどんの持込みは固くお断りいたします」との注意書きがあり、全ての客室で持ち込みを禁止している。「うどん県」を往来するフェリーならではの注意に対し、ツイッターは「全席禁麺」「現地ではよくあることなのか」「密輸防止かと思った」と盛り上がった。

 ユニークな紹介文が生まれたいきさつについて、「あおい」を運営するジャンボフェリー株式会社の大森俊三さんは「勘違いをさせた点におわびを申し上げたいです」と謝罪から語り始めた。

 「瀬戸内海に浮かぶテラスリゾート」をコンセプトにした船内には、うどんを提供する軽食売店の横に、従来のフェリーよりも広い13席の食事スペース「ふねぴっぴ」(「ぴっぴは香川の方言で「うどん」の意」)が設けられるという。大森さんは「新しい船は、客室に持ち込まないでも食べられるスペースを設けております。客室には持ち込まず、そういったスペースでお食事をしていただきたいという趣旨で書かせていただいたんです」「船も大きく、うどんを運ぶには客室が遠いので売店の隣のスペースで食べてください」と意図を説明した。

 ネットではうどんの”密輸”を懸念しているのかと推測する声もあったが、お土産品など調理前のうどんの持ち込みはもちろんOK。大森さんは「手荷物検査はありませんのでご安心ください(笑)」とユーモアたっぷりに歓迎した。

 「あおい」船内では主に小豆島にちなんだ8種のうどん(「島うどん」「肉うどん」「オリーブうどん」「オリーブ牛カレーうどん」「かやくうどん」「きつねうどん」「レモンうどん」「ごまうどん」)を提供予定。新幹線の椅子と同じメーカーで作られた座り心地にこだわったリクライニングシートや、ペット一緒に海を見て過ごせるバルコニー付きラウンジもある。大森さんは「ぜひ船内でおいしいうどんを味わってほしい」とアピールした。

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