eスポーツの〝国体〟へ シャドウバース大阪代表は大学3年生 ゲームもバレーも「どちらもスポーツ」

18人の学生が参加した=「全国都道府県対抗eスポーツ選手権『Shadowverse』部門 大阪A予選」(C) Cygames, Inc.(C)JeSU 2018 All rights reserved.
18人の学生が参加した=「全国都道府県対抗eスポーツ選手権『Shadowverse』部門 大阪A予選」(C) Cygames, Inc.(C)JeSU 2018 All rights reserved.

 スポーツの祭典「国民体育大会」の関連文化プログラムとして、10月に栃木で開催されるeスポーツ全国大会「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2022 TOCHIGI」に向け、スマートフォンゲーム「Shadowverse(シャドウバース)」の大阪代表を決める予選大会が4日、大阪アニメ・声優&eスポーツ専門学校で開かれた。大学3年生の玄武さん(22)優勝し、9月の地区ブロック大会進出を決めた。

 シャドウバースの出場資格は1999年4月2日以降に生まれた中学生以上の学生。トレーディングカードゲームに学生18人が、対戦相手と向き合ってスマホを操作。トーナメント方式の個人戦、約5時間で5回戦を行った。

 激闘の末、プレー歴約4年の玄武さんが優勝。「だんだん数が絞られていく感覚が、今勝ち上がってるんやとひしひしと感じて楽しかった。最後(決勝戦)は、結構フレンドリーな方で楽しく試合できた。緊張感もありながら、過去イチ楽しかったです」とコメントした。相手のリアクションを対面で感じられたことが特に印象的だったという。eスポーツだけでなく、小学校3年から中学3年まではバレーボールに取り組んでいたといい、「自分が楽しいと思うことをやっている意味ではどちらもスポーツで一緒ですね」とはにかんだ。

 準優勝に終わった大学3年生の七海ななみさん(21)は、プレー歴約6年。チャンピオンを逃し悔しさをにじませながらも、玄武さんの優勝を「楽しんでやっていることが強さにつながっているのかなと感じた」と分析した。

 2019年に「パズドラ」や「プロ野球スピリッツA」などの5ゲームで初開催された同選手権。今年からシャドウバースが新種目に選出された。日本eスポーツ連合や官公庁がバックアップする大会の種目になり、同ゲームのeスポーツ事業を統括するCygamesの川上尚樹さんは、「こういう案件に種目として選ばれることが、学生のみなさんがシャドウバースにより公式に取り組みやすくなるひとつのきっかけになるといいなと思う」と話した。

 同種目で代表を2人送り出す大阪では、もう1人の代表を決める予選会を14日にも大阪市内で開催する。54人の都道府県代表は9月10、11日にオンラインで行われるブロック予選に出場予定。ブロック代表7人と、開催場所である栃木代表の計8人が10月の〝国体〟で腕を競う。

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