王林が語る「IPPONグランプリ」の裏側 芸人へのリスペクト深め「もう2度と出たくない」

福島 大輔 福島 大輔
王林
王林

 青森県のご当地ダンス&ボーカルユニット・RINGOMUSUME(りんご娘)を3月に卒業し、4月から活動拠点を東京に移したタレントの王林が、このほどよろず~ニュースの取材に応じ、大きな話題となったフジテレビ系の大喜利番組「まっちゃんねる IPPON女子グランプリ」について、改めて語った。

 王林にとって大喜利は、プレーヤーではなく、司会者として接してきたものだった。「青森で土曜日の夜にレギュラーでやってたラジオ番組があって、3時間の生放送だったんですけど、大喜利番組みたいな感じだったんです。夜のテンションで、〝下ネタ〟も含む…。アイドルがやるような番組じゃなかったんですけど、すごく面白くて」。それだけに、「IPPON―」に出ることは、感慨深かったという。

 だが一方で、「私は大喜利をやる人間ではない、やりたい人じゃない」との思いが、改めて強くなった。「あの時も、(滝沢)カレンさんはYouTubeで大喜利のチャンネルやってらっしゃるぐらいだし、渋谷(凪咲)さんは『大喜利ができるアイドル』。神田(愛花)さんは(バナナマン)日村さんの奥さんで、笑いを分かってる方の中だから、すごいアウェーな感じで…、よくわかんない場所に来てしまったなと」と振り返った。

 実際、会場入りした際には、いきなりその雰囲気に圧倒された。「『さあ、笑わせてみて下さい!』みたいな場じゃないですか、いろんな人たちがそういう目で私たちを見てくるんですよ。もう、吐きそうなぐらいのすごい緊張感で、テレビ局全体がその空気感。私、普段あまり緊張しないタイプなんですけど、他人の緊張が移りやすいタイプなんで、芸人さんたちの緊張感、スタッフさんのピリピリ感、一緒にやるお三方もすごい緊張してて…」と、耐えがたい空気の中にいた。

 戸惑いの中でスタートした収録。それでも、初めて〝一本〟を獲得した際は「すごい爽快感があった」という。「最初、一本も取れないと思ってたんですよ。とりあえず私の頭の中とか、世界観みたいなものが伝わればいいやと思ってやってたんですけど、最初のフリップで、早速一本取ったんです。『これで取れるの?』って思っちゃって。本当に面白かったかどうかはわからないですけど、ここ何年間か、公演とかでもお客さんがいない時期があって、今回はお客さんがいる中でのパフォーマンスだったので、その会場の一体感が面白くて爽快で、一気にその瞬間に楽しいスイッチが自分の中で入りました」と声を弾ませた。

 番組ではMC松本人志ら、芸人からも絶賛され、優勝争いにもからむなど大奮闘。大喜利の面白さも難しさも体感したという。「本当に〝戦場〟でした。私にとっては、本当に今までで一番きつかったですね、お客さんのいないステージや、冬の吹雪の中でやるライブとか、いっぱいやってきましたけど、本当に一番きつかった。もうあそこに立ちたいとは思わないです。お笑いを何も知らない私が、ポンと立つべきステージじゃない」と明言した。

 「バラエティーって普段から、芸人さん方のステージにお邪魔させてもらってるという感覚で出させてもらってるんですよ。『さんま御殿』で目立たせてもらったのも、私が面白いからじゃなくて、さんまさんが面白く仕立ててくれた。だから今回も、スタッフさんや芸人さんへのリスペクトはすごい生まれました」と感謝の思いも。「芸人さんって、本当にすごいと思います、自分でも放送を見たんですけど、バックで松本(人志)さんとか、芸人さん方がスポーツみたいに解説して下さってて、それで笑ってもらえてたんだと気づきました。普段から、自分がなんで笑われてるか分からなかったんですけど、説明ありで見て理解できた部分もある」とし、「だからこそ、やっぱりもう二度と出られないです。これからは見る専門で」と笑った。

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