「キティちゃん」ぬいぐるみを巡る不思議 タイで報道された「怖い話」 盗んだカップルが恐ろしい目に

深月 ユリア 深月 ユリア
画像はイメージです(Dave/stock.adobe.com)
画像はイメージです(Dave/stock.adobe.com)

 夏といえば「怪談」だ。ぞっと背筋も凍る話で暑さを忘れる日本の文化でもあるが、世界中、至る所に「怖い話」は存在する。今月、タイでは、日本発で世界的な人気を誇る「ハローキティ」(通称・キティちゃん)のぬいぐるみをめぐる不思議な話があったという。ジャーナリストの深月ユリア氏がその内容を紹介し、専門家にも話を聞いた。

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 古今東西、ぬいぐるみや人形は「霊が宿りやすい」と言われてきた。西洋ではホラー映画「チャイルドプレイ」、日本でも「深夜に髪が伸びる日本人形」など、さまざまな映画・小説で取り上げられてきた。おどろおどろしい人形・ぬいぐるみの逸話が多い中、この度、タイでかわいらしい「キティちゃん(ハローキティ)のぬいぐるみに呪われた」という事件があったという。

 今年7月14日のタイの現地メディア「Thaigar(タイガー)」誌の報道によると、同12日午後、タイ中部カムペーンペット県ムアン地区にある自動車修理工場で、あるカップルが事故で損傷した白いトラックの車内に入った「キティちゃん」のぬいぐるみを盗って、自分の車に載せて連れ去っていくところを監視カメラがとらえた。しかし、同日深夜2時、カップルは事件現場に顔面蒼白で再び現れ、「キティちゃん」のぬいぐるみを地面に投げつけ、足早に去っていった。いったい何があったというのか。

 不審に思った自動車修理工場主が監視カメラ映像からカップルを突き止めて、カップルの事情聴取が行われた。証言によると、なんと、「キティちゃん」のぬいぐるみを自宅に連れ去ってから、寝室で若い女性の霊を目撃したり、金縛りにあって「霊に首を絞められ」たり、恐ろしい霊障(※科学では説明がつかない原因により体に不調をきたすこと、俗に言うと「霊に取りつかれた状態」)が続いたという。

 実はこの「キティちゃん」のぬいぐるみの主であるAさんは今年5月に交通事故で亡くなっていた。ぬいぐるみはAさんの友人からのプレゼントで、Aさんはぬいぐるみをとても気に入っていてドライブの時も車に乗せていた。そして、事故の時、車は損傷したが何故かぬいぐるみは無傷だったそうだ。もしかしたら、まだ若いうちに亡くなり現世に未練のあるAさんの霊が大好きな「キティちゃん」のぬいぐるみに宿ったのだろうか。

 タレントで、著名な怪談師としても知られる稲川淳二の仕事現場で徐霊・浄霊などを行っていた心霊能力者の鈴田之神助(すずきじゅん)氏によると、「霊が、人形や写真の中に現れるのは、何かを伝えたかったり、自分も仲間に入りたいといった念が、浄化した後もまだ多少残っているからなんです。その霊が憑依(ひょうい)した『物』が嫌な行動をされた時、物は嫌がる行動を取ります。私の知り合いの友だちは、墓地で墓を倒しそのまま帰って、翌日夜中にふと目が覚めるとタンスが倒れてきて重傷を負う!という話もあります。キティーちゃんの人形もおそらくそっとしておいてほしかったのでしょう。人形は特に形が人に似ているため、霊が宿りやすい場所です。もし、人からもらった場合は特に大切にしてあげてくださいね!」という。

 では、実際に持っているぬいぐるみや人形に霊が憑依(ひょうい)したらどうすればよいのか。

 筆者も霊感が強く、「夜中に日本人形が動く」「ポルターガイスト現象が起きる」ということで人形の供養を頼まれたことが何回かある。いずれもその人形は埃(ほこり)まみれで汚くかわいそうな状態だったので、きれいにふいて、髪をとかして、一日太陽光の下に置いて「陽」のエネルギーを当てるように指示したら、怪奇現象はパタリと止まったという。

 霊そのものは悪いものでなくても、汚くじめじめした場所に放置されたら、嫌がるということなのだろう。感謝の気持ちを込めて大切に扱うことは霊の「供養」になるのだ。

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