歌手レディー・ガガの振付師が「有害な行動」をとったとして、ダンサー10人から告発された。リチャード・“リッチー”・ジャクソンは、自身の権力を奮い、ダンサースタッフらの品位を傷つける虐待行為を行っていたという。
ダンサーの1人であるキャロライン・ダイアモンドさんは動画の中でこう話す。「彼は私を虐待しました。辱めたのです。仕事場で私を最低な気持ちにさせました。ただ自分はそれができるという理由でです」「ガガは私の夢でした。それを私は追い、掴んだのです。彼女は夢だった。そしてそこにたどり着いた。この男性がその夢を悪夢に変えた」
ローリング・ストーン誌は21日、10人のダンサーがジャクソンについて語った内容を発表。そのうちの5人はジャクソンが有害な環境を作り出し、その仕事場は危険で不健康だったと主張している。また2人のダンサーは夢の仕事だったにも関わらずジャクソンのせいで自主的に辞めたことを明かしていた。
一方で、全てのダンサーはガガを今も尊敬しており、同件と彼女は無関係と主張。リハーサル中はジャクソンだけで、ガガはその場にいなかったようだ。同誌によると、ガガのチームは同件を重く受け止め、彼らの訴えの詳細についての調査を始めるという。
ちなみに同件の数日前に、2017年の「ジョアン・ワールド・ツアー」に続く「クロマティカ・ボール・ワールド・ツアー」が2回の延期を終え、ようやくスタートしたところだった。
元ガガのダンサーのニコール・ハギンスさんは同誌に対し、ジャクソンが良い変化のきっかけになり、人々には仕事を続けるために沈黙を守る必要はないと感じて欲しいと訴えている。
また別の元ダンサー、スローン=テイラー・ロビナー氏はこう話した。「これについて前向きに捉えるならば、変化を求めるようになるということ。こういった経験からダンサーを守り、良い影響を与える。それがジャクソンであろうと誰であろうと、こういった危険信号が灯った時に、今度は彼らが表に出て、『こういう事はお見通し。こういった状況から逃れる術も知っている」ってなってもらえれば」
ジャクソンはガガのトップ振付師として2011年から活躍。自身の上司で、ガガの「ポーカー・フェイス」「ボーン・ディス・ウェイ」「テレフォン」のMVを振付したローリーアン・ギブソンからその役を引き継いでいた。