皆さんは「バカゲー」と言うモノをご存知だろうか。
これは決して蔑称などではない。あまりにもシュールすぎる世界観や、バカバカしいギャグやキャラが散りばめられ、思わず笑ってしまうようなゲームの総称であり、最大限の褒め言葉なのだ。
今もなおカルトで熱狂的なファンの多い「超兄貴」や「せがれいじり」、「ダイナマイト刑事」などがバカゲーの代表的なタイトルとして挙げられる。これらのタイトルを調べれば、バカゲーがどんなものかがある程度はわかってもらえると思う。
そんなバカゲーの世界で、今とある作品が話題を呼んでいる。
その名も「体育館の天井に挟まったマッチョを助けるゲーム」。
タイトルだけ聞いても最初は理解が追い付かない。ゲーム画面を見ると、マッチョが天井に挟まっている。何で挟まっているのか全くわからない…。でもなぜか自然と笑ってしまう、あまりにもシュールな絵面だ。
このゲームの製作者は以前、あの顔文字に追い掛けられるゲーム「PIEN‐ぴえん‐」や、SNSでも大きな話題となった「そろそろ寿司を食べないと死ぬぜ!」と言った愉快なゲームの製作を続けているただすめんさん(@tadasumen)。
このゲームを作った経緯…そもそも何故マッチョを天井に挟もうと思ったのか?等の次々と溢れる疑問に答えてもらった。
橋本ダイスケ(以下、橋本):どこからどうツッコむのか迷うぐらいツッコミどころ満載ですが、まずどうしてマッチョを天井に挟もうと思ったんでしょうか…?
ただすめん:「体育館の天井に挟まったボールを落とす」という学校のあるあるネタゲームを作ろうと思ったのがきっかけです。
ついでにボール以外の物も挟んでみようと、以前作成した男性の3Dモデルを置いてみたところ絵面が面白かったのでこうなりました。
橋本:あのマッチョ達、ついでで挟まれたんですね…(笑)。 この「天井に挟まったマッチョを助けるゲーム」での、一番の拘りどころをお教えください。
ただすめん:マッチョが足をついて着地するところです。かっこいいと思います。
橋本:若干スーパーヒーロー着地してますしね(笑)。前作「そろそろ寿司を食べないと死ぬぜ」も話題になりましたが、これまでの評価についてどのように感じていますか?
ただすめん:このゲームの動画がバズった際、「寿司の人の新作だ!」みたいな反応を多く頂けたのが嬉しかったです。これまで「PIEN-ぴえん-」というホラーゲーム(過去作)の作者として覚えてもらえる事が多かったと思うのですが、新作の「そろそろ寿司を食べないと死ぬぜ!」も多くの人に届いているんだなぁ……と。
今作公開後は「天井マッチョの人」と呼んでもらえるようになると嬉しいですね。
橋本:ぴえん、寿司、天井マッチョ…通り名がどれも個性的過ぎますね(笑)。次回作として、「ペンライトの応援で除霊するホラーゲーム」も製作中との事ですが、こちらはどういった経緯で開発に至ったのでしょうか?
ただすめん:不気味な3Dホラーゲームと、カラフルでポップなアイドルとのギャップが面白くなりそうと思い2つの要素を混ぜたゲームを作ってみました。
今までにないシュールなゲームシステムが出来上がりつつあるので、完成を楽しみにお待ちいただけると嬉しいです。
橋本:動画を観ましたが、ホラーなのかギャグなのか本当にわからないシュールなゲームに仕上がりそうですね(笑) 最後に、今後の展望や野望があればお教えください。
ただすめん:作りたいゲームのネタがまだまだあるので、永遠に生み出し続けていきたいですね!!
◇ ◇
お話を聞いていく内に、ただすめんさんの常人には無い着眼点や、とにかく面白いゲームを作りたいと言う情熱を知る事が出来た。
ただすめんさんはYouTubeチャンネル「くそいチャンネル」で「流しマッチョメン」や「ペックメン」と言った、やっぱり理解が追い付かない爆笑バカゲーの数々の動画を公開している。新作のPV等も観れるので、気になる方はチェックして欲しい。
天井マッチョ、ペンライト除霊の公開を、「そろそろ寿司を食べないと死ぬぜ!」をプレイしながら待ちつつ、氏の今後も生み出され続けていくであろうバカゲーの数々を楽しみにしていきたいものだ。
くそいチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCEIvjB_eakqXEk2zLfp3FCw