F1の伝統レース、モナコ・グランプリ(GP)は今年5月の開催で契約満期を迎え、新たな契約を巡ってさまざまな説が取りざたされている。主催者のモナコ自動車クラブ(ACM)のミシェル・ボエリ会長はこのほど、将来は保証されていると述べた。
長期にわたって格安の開催権料しか支払っていないなど財政的な理由で、モナコGP開催が消滅する可能性があるとの報道が近年なされている。ボエリ会長は、この件について「真実ではない。私たちはまだ話し合いを続けており、これから契約書を交わすことで具体化しなければならない。来年以降もグランプリが開催され続けることは保証できる」と話した。
その上で「契約が3年になるか5年になるかは分からないが、それは詳細にすぎない」と説明した。
1950年に始まったモナコGPはモンテカルロ市街地コースで競われ、世界のドライバーが勝利を夢見る「最高峰レース」とされてきた。開催も唯一、木曜に開幕して金曜をオフとする特殊な日程をとるなど"特別待遇"を受けてきたが、今年から他のグランプリと同様、金曜開幕による週末3日型(決勝・5月29日)に変更される。