マニアの情熱が作りだしたミニサイズの“自宅ゲームセンター”「好きなものに囲まれて過ごしたい」

野中 比喩 野中 比喩

「好きなものに囲まれて過ごしたい」

誰もが抱いたことのあるそんな願望を叶えてしまったゲーセンマニアがSNS上でひそかな注目を集めている。その人の名はgc_miniさん(@gcmn3)。彼はなんとミニサイズのゲーム筐体を作り、自宅に"ゲームセンター"を作ってしまったのだ。

その情熱の源はいったいどのようなものだろうか。gc_miniさんにお話を聞いた。

野中:自宅にミニゲーセンを作ろうと思ったきっかけをお聞かせください。

gc_mini:昔からゲームセンターという空間が好きで「自宅で手軽にゲーセン気分を味わいたい!」という思いが高じて、小さなゲーム筐体を作りはじめた事がきっかけです。

野中:ゲーセンはワイワイした雰囲気も良いですが、やはり筐体の魅力が大きいですよね。

gc_mini:1991年の「ストリートファイター2」からアーケードゲームにハマりました。当時はおもちゃ屋やデパートの屋上、スーパー、ボーリング場、駄菓子屋などに設置された筐体で遊んでいました。

野中:昔は今のガチャポンスペースのような感覚で至るところにゲーム筐体があったようですね。

gc_mini:ゲーセンに通い出したのは「スーパーストリートファイター2X」がリリースされた1994年頃からです。格ゲーが流行っていた1990年代、各社から色々な対戦格闘ゲームが出ましたがほぼ全てのゲームを遊んでいました。

1999年辺りから音ゲーにハマり、「ビートマニア(ビーマニ)」や「ダンスダンスレボリューション(DDR)」、「ギターフリークス(ギタフリ)」や「ドラムマニア(DM)」などのコナミの音ゲーをよく遊んでいました。

野中:オールジャンルでプレイされているのですね。

gc_mini:ですが今ではゲーセンに行く機会が激減してしまったので、自宅で「ストリートファイターV」のオンライン対戦にハマっています。

野中:「ストリートファイターV」を自作されたミニ筐体でプレイされているのにはびっくりしました。

gc_mini:あのミニ筐体は昔スーパーで遊んでいた「スト2ダッシュ」の筐体をモチーフに作りました。今ではすっかりメインのアーケードコントローラーになってしまいました。

野中:これまで作られたゲーム筐体はどれくらいあるのでしょうか?

gc_mini:完全自作のものが3台、既成のミニチュアを改造したものが4台の計7台です。「エアロシティミニ」(SEGA)は昔ボーリング場でよく遊んでいた台を思い出しながら作りました。ミニサイズながら1台で対戦できるように作り込みました。

ミニサイズの「MVS-U4」(SNK)は、昔本屋で遊んでいた筐体を思い出しながら作っています。

机の上に沢山並べたいと思い、「エアロシティミニ」より更に小型化しました。レバーやボタンサイズはデフォルメし、ギリギリ遊べるサイズを目指しました。

野中:軽いアーケードコントローラーでは不安な私にはプレイも凄ワザです!

gc_mini:飾ってよし、遊んでよしのミニ筐体を目指して作っています。懐かしいゲーセンの思い出に浸りたくなった時にサッと取り出して遊び、気が済んだらサッと片付ける。これが理想的なミニゲーセンの形だと思います。

ミニ筐体を色々作っていて、遊ぶこと、飾ることどちらに重きを置くか悩んでいた時期がありました。机の上に沢山飾るにはやはり小さい方が良いという結論に至り、最終的に1/12サイズに落ちつきました。

野中:今後も筐体を増やされるご予定はありますか?

gc_mini:もっと増やしたいです。あとは床や小物等をもっと増やして、机の上に自分だけのミニゲーセンを作り上げたいですね。

◇ ◇

今後のgc_miniさんのミニ筐体製作から目が離せない。

gc_miniさん関連情報
Twitterアカウント:https://twitter.com/gcmn3

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