ネッシーの正体はシカ!?巨大生物の勘違い説が有力と研究家が見解 ネス湖の心霊屋敷にも注目

なべやかん なべやかん
写真はイメージです(pinta/stock.adobe.com)
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 「世界最大級のミステリー」として語り継がれてきた、スコットランドのネス湖に生息するというUMA(未確認生物)「ネッシー」。1500年近く前から記録が残されながら、その存在の有無、目撃された生物の正体など、いまだに真相は解明されていない。お笑い芸人、プロレスラー、特撮キャラクターの収集家として知られるコラムニストのなべやかんが、専門家に見解を聞いた。

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 CGでどんな映像も可能になった現代、怪しいUMA情報が氾濫している。が、しかし、そうでない時代から、UMAに関しては色んなネタがあり、UMA界の大スター・ネッシーには様々な憶測がいまだ続いている。UMA本を7-8冊出版し、実際にネス湖にも行っている、40年の付き合いになるUMA研究家・天野ミチヒロ氏にネッシーについて色々と聞いてみた。

 ネッシー最古の記録は紀元565年の『聖コロンバ伝』で、ネス湖と繋がっているネス川で怪物が目撃されている。大昔にこんな記述があるのだから実在する可能性が高いと期待したが、天野さんの見解は違った。

 「プレシオサウルスの生き残り説もあるが、ネス湖は1万年前に形成された比較的新しい湖だから、恐竜時代の生物がいるわけもないし、化石も出ていない」

 スコットランドでは「ウォーターホース伝説」がある。動物の知識のない人たちが湖に首を出して泳ぐ生き物を怪物だと思ってしまう可能性があり、怪物の顔を馬や牛に例える。

 「ネス川でシカを見たよ。シカが泳いでいる姿を勘違いして怪物と言った可能性もある」と天野さん。

 ネッシー大ブームだった70年代、康芳夫さん企画で石原慎太郎さん率いる『国際ネッシー探検隊』がネッシー捕獲プロジェクトを組んだ。「高圧電流をネス湖に流して気絶させる。ネッシーを捕まえたら首をエリザベス女王の所に持って行きます」。石原さんの発言は現地で大炎上し、「向こう10年は日本人出禁」と新聞などに書かれたという伝説もあったようだ。

 ネッシー目撃情報には様々あるが、天野さんなりの見解がある。

 「欧州にはドラゴン伝説があり、そのイメージが強いかも?言葉は悪いが、学識のない人たちが巨大な物を見ると怪物に思ってしまう。大ダコ、ダイオウイカ、鯨がかつては怪物扱いされたように。ネス湖に生物がいるとしたら大鯰(ナマズ)、チョウザメのような大型魚類かも?チョウザメの鼻先が水面に出て、それを見た人が勘違いしたのかもね?」

 UMAを真面目に研究している人から残念な話を聞いてしまったが、最後に天野さんはこんな事を言った。

 「ネッシーはいないと思っているけど、一番好きなUMAでもある。エンターテインメント性があるから。ちなみにネス湖にあるアーカード城、あそこは霊がいるよ。瘴気(しょうき)が尋常じゃなかった。ポルターガイスト現象のすごい幽霊屋敷で暮らした僕が怖かったのだから」

 やはりネッシーにはロマンがあるようだが、心霊屋敷の話が気になるので、今度はそちらを詳しく聞こうと思う。

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